HARAJUKUAbemaStudio

HARAJUKUAbemaStudioについて

HARAJUKUAbemaStudio（はらじゅくアベマスタジオ）は、東京都渋谷区神宮前1-19-11に位置していた、サイバーエージェントが所有するテレビ番組の配信および収録を行うスタジオです。このスタジオは、はらじゅくアッシュビルの1階と2階に入居していました。

概要

このスタジオは2015年7月に「AmebaFRESH!」専用のスタジオ、すなわちAmebaFRESH! Studio（アメーバフレッシュスタジオ）としてオープンしました。スタジオの内装から外観にかけてのデザインは、著名なデザイナーであるNIGOによって手がけられています。また、1階のインテリアデザインはワンダーウォールの片山正通が担当しました。1階のスタジオはガラス張りの構造となっており、多くの収録は公開形式で行われました。

最高放送技術責任者は藤崎智が務め、一般への貸し出しは行われない専用スタジオとして機能しました。2016年6月にはスタジオ名がHARAJUKUAbemaStudioに改称され、2年間で人気を博しましたが、2018年10月31日をもってスタジオの移転を理由に閉鎖されることとなりました。公開収録に特に適した設計により、サイバーエージェントが制作したネット配信番組のほか、TOKYO FMの『よんぱち 48 hours』やbayfmの『SMAP POWER SPLASH』といった番組の公開収録も行われました。

スタジオの設備

1階には副調整室と5台のテレビカメラを備えたスタジオ（Ast）と、壁面が窓ガラスになっているスタジオ（Bst）があり、テレビ収録や配信に対応可能です。Bstの設備はサイバーエージェントが保有していた渋谷の道玄坂AmebaStudioから移設され、2017年11月にはAbemaTV HIPHOPチャンネルの『AbemaMix』専用スタジオとしても改装されました。

2階にはタレントクロークが16室あり、それぞれにモニターやグリーンバック用のロールカーテン、配信用のMacBook Proといった機材が整っています。これにより、各室は個人配信ブースとして利用することも可能になっています。また、60人を収容できる大部屋（Cst）があり、ここでもイベントや記者会見の開催が可能なように、Astと同様の副調整設備が備わっています。

その他の特徴

さらに、2階の壁には縦2.4m×横12.9mの大きなデジタルサイネージが設置されており、収録番組が映し出されることができます。このデジタルサイネージは、ガラス越しに見せる日本一の長さを誇ります。また、ビルの6階には原宿駅前ステージがあり、真向かいには原宿駅が位置するため、混線を防ぐための特注インカムが制作されるなど、ワイヤレス設備にも力が入れられています。藤崎によると、20人同時に使用できるワイヤレスシステムは日本で唯一の存在とのことです。

HARAJUKUAbemaStudioは、こうした豊富な設備とともに、テレビ番組制作の新たな拠点として多くの人々に利用されましたが、閉鎖を惜しまれる存在となりました。

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