アルバム『HEAVEN』について
『HEAVEN』は、
1989年11月29日に
ポニーキャニオンからリリースされた
MULTI MAXの初のオリジナル・
アルバムです。この作品は、CHAGE&ASUKAとしての活動から10年の節目を迎えたCHAGEが、音楽の原点を再発見したいという情熱から生まれました。彼は、
村上啓介や浅井ひろみをメンバーに迎え、新しい音楽の方向性を探求した結果、この
アルバムが完成したのです。
アルバムは、先行
シングル「SOME DAY」を含む11曲が収録されていますが、カップリング曲である「Darlin'」はこの
アルバムには収められていません。また、この
アルバムを引っ提げて行われた
日本武道館でのツアー『CHAGE'S SUPER BAND
MULTI MAX '89』でも注目を集めました。特筆すべきは、
1989年盤ではペーパースリーブパッケージ仕様が採用されていることです。
収録曲一覧
1.
MOFU - インストゥルメンタルで、
MULTI MAXのテーマを示す曲。
2.
OH MY GOD! - 独特のメロディーが印象的な楽曲。
3.
MEBIUS - 村上がAメロ・Bメロを担当し、CHAGEがサビを担当。
4.
SOME DAY - CHAGEが特に気に入っていた曲で、当初はCHAGE&
ASKAの
アルバムに収録予定でしたが、
MULTI MAXのデビュー
シングルとして採用されました。この曲は後にCHAGE&
ASKAのコンサートでも披露されました。
5.
I MISS YOU - 浅井が主唱する楽曲で、飛鳥涼が作詞を担当。
6.
MOON - 浅井のメインボーカルとCHAGEのコーラスが美しい調和を見せる曲。
7.
KIGEN GA WARUINO - この曲は後にライブ音源として再収録されました。
8.
GO CRAZY - 村上がメインボーカルを務める楽曲。
9.
BON VOYAGE - 村上法紀のボーカルによる楽しい一曲。
10.
QUIET H - 再びインストゥルメンタルのトラック。
11.
BELIEVE - 村上のメインボーカルが引き立つ力強い楽曲。
12.
HEAVEN -
アルバムの最後を締めくくる曲で、前の曲とわずかに繋がりがあります。
参加ミュージシャン
この
アルバムには多くの才能が集まりました。特に、エレキギターは
村上啓介が担当し、ドラムスは
江口信夫が演奏。ベースは
美久月千晴、キーボードは矢賀部竜成が務め、
パーカッションにはPECKERとMOFU & Kが参加しました。また、
シンセサイザーのサウンドデザインを中山信彦が行い、プログラミングは再び矢賀部竜成が担当しました。
『HEAVEN』は、
MULTI MAXにとって新たなスタートを切る重要な作品であり、音楽の追求に満ちた
アルバムとして、多くのファンに受け入れられています。