HEAVEN'S DRIVE

HEAVEN'S DRIVE

『HEAVEN'S DRIVE』（ヘヴンズ ドライヴ）は、日本のロックバンドL'Arc〜en〜Cielの15枚目のシングルで、1999年4月21日に発売されました。このシングルは、Ki/oon Recordsからリリースされ、前作「forbidden lover」から約半年ぶりの作品となります。1999年の第1弾シングルとして注目を集めました。

概要

本作のレコーディングは、1999年初頭から進められていたアルバム『ark』『ray』の制作の一環として行われ、L'Arc〜en〜Cielのメンバーはアルバムのための楽曲として本作を考案していました。表題曲「HEAVEN'S DRIVE」は、ポップで心地よいメロディとエネルギッシュなロックンロールが融合した印象的なナンバーに仕上がっています。ライヴで多くの盛り上がりを見せるこの曲は、L'Arc〜en〜Cielのサウンドに新たなスタンダードとなりました。

歌詞には、メディアからの過剰な関心やストレスを抱えるアーティストの心情が描かれています。作詞・作曲を担当したhydeは、アルバム発売当時のインタビューで、「法律やメディアへの怒り」をテーマにしたと述べています。ライヴでは大きな反響を呼ぶ曲で、セルフカバーとしても評価されています。カップリングには、yukihiroが手掛けたリミックス曲「metropolis -android goes to sleep mix-」が収録されています。

リリースとプロモーション

本シングルのリリースプロモーションには、テレビCMの放映が含まれています。これらのCMでは、首都高の映像を背景にした告知が行われ、1999年4月1日から全国で放送されました。さらに、4月2日には記者会見風のCMが流され、曲やアルバムに関する情報が提供されました。また、ユースケ・サンタマリアや風間杜夫を起用した複数のCMも制作され、広く視聴者にアピールしました。紙媒体でも朝日新聞に一面広告を掲載し、インパクトのあるプロモーションを展開しました。

当時のL'Arc〜en〜Cielの広告制作方針には、メジャーでありながらも意外性を持たせるというスタンスがありました。この方向性は、ファンや世間の期待を裏切ることを目的としており、その結果、ユニークで興味深い広告が生まれました。

チャート成績

「HEAVEN'S DRIVE」は、1999年5月3日付のオリコン週間シングルチャートで初登場1位を獲得しました。これは、ノンタイアップシングルとしてはL'Arc〜en〜Cielの中で初めての試みでしたが、初周売上は63.4万枚という数字を記録しています。翌週も1位を維持し、累計では約112.3万枚のミリオンセラーを達成し、さらなる成功を収めました。

ミュージックビデオ

表題曲「HEAVEN'S DRIVE」のミュージックビデオは、武藤眞志が手掛けた映像で、特に力強さやクレイジーさを表現することを意識して制作されました。アメリカから招聘したカメラマンが参加しており、革新的な視点がライトアップされました。

楽曲について

「HEAVEN'S DRIVE」の音楽的特徴は、ポップな部分とハードなロックの要素が交錯した疾走感がある点です。hydeは、明るいイメージを持つサビと、迫力あるAメロの対比を重視し、力強い歌詞と旋律を創り上げました。バンドメンバーのそれぞれの楽器に対する想いもあり、特にtetsuyaのベースラインは、この曲の魅力を引き立てる重要な要素となっています。

結論

「HEAVEN'S DRIVE」は、L'Arc〜en〜Cielの代表作として、多くのファンに愛され続けています。その魅力的なメロディ、力強い歌詞、そして斬新なプロモーション活動によって、バンドの名声を更に高める一助となりました。

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