HIS (音楽ユニット)

音楽ユニットHISの概要

HIS（ヒズ）は、日本の音楽シーンで特に注目されたユニットで、メンバーは細野晴臣、忌野清志郎、坂本冬美の3人から成ります。このユニットは、1990年にスタートし、音楽ファンの間で強い印象を残しています。

メンバーの出会いとユニットの誕生

HISは、1990年に東京で行われた東芝EMIの創立30周年記念イベント「ロックの生まれた日」から始まりました。このイベントでは、忌野清志郎と坂本冬美が三宅伸治と共にSMIとして演奏を行い、その後に細野晴臣をプロデューサーとして迎えました。実際、忌野と細野が初めて出会ったのは、1990年2月に行われたローリング・ストーンズの日本公演の楽屋でのことでした。そのような背景から、HISという名前はメンバーの頭文字を取って命名されたことに由来しています。

ユニットの衣装としては主に学生服やセーラー服が選ばれ、独特のスタイルを持っていました。この独自性は、彼らのパフォーマンスの強いアイコンとして作用しました。

アルバム『日本の人』とその内容

1991年には、アルバム『日本の人』がリリースされました。このアルバムでは、7曲全てがカバー曲で構成されていた「ロックの生まれた日」とは異なり、オリジナル曲が中心となり、全14曲中5曲のみがカバーで構成されています。その中でも、タイトル曲「日本の人」は、細野の楽曲「中国の人」に新たに忌野が歌詞をつけ直し、別の魅力を持つ楽曲に生まれ変わった賜物です。

さらに、「日本の人」は、国立劇場企画公演『現代民族音楽2 沖縄の旋律』でも新たに演奏されたという事実があり、これによりその曲のセレンディピティをもたらしています。

このアルバム内部の収録曲「恋人はいない」は、坂本のソロアルバムにも異なるバージョンで収録され、HISの音楽が多様性を持っていることを示しています。アルバム発表からはしばらく表だった活動が見られませんでしたが、2005年には14年ぶりに3人が再結集して曲を制作し、坂本名義のシングル「Oh, My Love ～ラジオから愛のうた～」としてリリースされました。

再活動とその影響

その後も、2006年には忌野のライブやNHK総合の番組「音楽・夢くらぶ」にHIS名義で出演し、再びその音楽を多くの人々に届けました。この活動は、彼らの音楽スタイルや個々のクリエイティブな才能を再確認させるものとなりました。

ディスコグラフィ

HISの音楽は、シングルやアルバムという形で多くの作品が残されています。最近では、2005年リリースの「Oh, My Love ～ラジオから愛のうた～」が、テーマ曲として重要な役割を果たし、NHKラジオ第1放送のプログラムに採用されました。

また、カップリング曲「幸せハッピー」は、作詞を忌野、作曲を細野が手がけましたが、坂本名義でリリースされています。この曲は、2016年に再発売された『日本の人』のSHM-CD版にボーナストラックとして収録されています。

おわりに

HISは、独自の音楽スタイルを持つユニットであり、その活動を通じて多くの音楽ファンを魅了してきました。今後の彼らの活動にも期待が高まります。

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