HORN AGAIN

the pillowsの17枚目のアルバム『HORN AGAIN』は、前作『OOPARTS』から1年3ヶ月の時を経てリリースされました。

このアルバムには、シングルとしてリリースされた「Movement」が収録されています。また、先行シングル「Rodeo star mate」は未収録となりましたが、その代わりにカップリング曲である「Sad Fad Love」が収録されています。

アルバムタイトルである『HORN AGAIN』は、“ツノよ再び”という意味を持ち、困難や逆風に直面しても、怪我など恐れずに自らの目標に向かって突き進むという、強い意志が込められています。これは、バンドの不屈の精神を象徴するかのようです。

アルバムの楽曲制作は、「Movement」を中心に進められましたが、「EMERALD CITY」や「Lily, my sun」といった楽曲は、実は5～6年も前にメロディーの原型が作られていました。これは、バンドが過去に温めていたアイデアを、このアルバムで形にしたことを示しています。また、後に会場限定シングルとしてリリースされた「TABASCO DISCO」も、当初はアルバムに収録される予定でしたが、アルバム全体のシリアスな雰囲気に合わないと判断され、収録が見送られました。その代わりに、新たな楽曲「Biography」が制作され、アルバムに収録されています。

アルバムには全10曲が収録されており、作詞・作曲は全て山中さわおが担当しています。収録曲は以下の通りです。

1. Limp tomorrow
2. Give me up!
3. Movement
4. Lily, my sun
5. Biography
6. Sad Fad Love
7. Nobody Knows What Blooms
8. EMERALD CITY
9. Brilliant Crown
10. Doggie Howl

初回限定盤には、DVDが付属しており、「Doggie Howl」のミュージックビデオが収録されています。

演奏には、以下のメンバーが参加しています。

鈴木淳：ベース
志賀千恵子：チェロ (#9)
* 真鍋吉明：プログラミング

『HORN AGAIN』は、the pillowsの音楽性の深さと、常に進化を続ける彼らの姿勢を示す一枚です。過去のアイデアを昇華させながら、新たなサウンドを追求する彼らの情熱が、このアルバムから感じ取れるでしょう。

もう一度検索