HOUND DOG

HOUND DOG (ハウンド・ドッグ)

HOUND DOGは、1976年に結成された大友康平を中心とする日本のロックバンドです。彼らは、「浮気な、パレット・キャット」、「ff (フォルティシモ)」など、数々のヒット曲で知られています。その音楽は、メロディーの良さ、印象的なキーボードサウンド、そしてギターソロが特徴で、多くのファンを魅了しました。

バンドの歴史

1976年、東北学院大学在学中に、高橋良秀が中心となり結成されました。バンド名は、大友が敬愛するエルヴィス・プレスリーのヒット曲から取られました。1980年にシングル『嵐の金曜日』でデビュー後、メンバーチェンジなどを経ながらも、日本のロックシーンで長く活動を続けました。

HOUND DOGは、ライブパフォーマンスに力を入れており、数々の伝説的なライブを行ってきました。ヒット曲がない状況で日本武道館を満員にした初の公演や、日本武道館15日連続公演など、その記録は今も破られていません。また、ロックンロールオリンピックを仙台市近郊で開催し、日本の野外ロック・フェスティバルの先駆けとなりました。

事務所移籍とメンバーチェンジ

初期には複数の事務所に所属していましたが、1983年にマザーエンタープライズに移籍。しかし、この移籍を機に、メンバーの契約形態に変化が生じ、後にメンバーチェンジへと繋がります。大友以外のメンバーはバックミュージシャンという扱いであったことが、バンド内に不協和音を生む要因となりました。

伝説のライブと「誓いの日」

1985年8月10日、西武球場でのライブは、台風の影響で大雨に見舞われるという過酷な状況下で行われました。さらに、演奏中に演出用の花火が暴発し、大友が負傷するというアクシデントが発生。しかし、バンドは演奏を続け、大友もすぐに復帰。その感動的なライブを受け、翌年同じ場所で「誓いの日」と題したリベンジライブが行われ、大成功を収めました。

イベント「夢の島」開催

1990年から1999年まで、夏の野外ライブイベント「夢の島」を開催。東京夢の島公園をはじめ、各地の会場で大規模なライブを行い、多くのファンを動員しました。

NHK紅白歌合戦直前辞退

1991年にはNHK紅白歌合戦への出場が決まりましたが、選曲を巡ってNHKと意見が対立し、出場を辞退する事態となりました。

バンド体制の終焉・分裂・訴訟へ

2005年、デビュー25周年を迎えましたが、大友と事務所との対立が表面化。大友が独立したことで、バンドは分裂状態となり、メンバー間の訴訟問題に発展しました。この騒動は、HOUND DOGの活動に大きな影を落としました。

2006年のメンバー「解雇」

大友は、他のメンバーを解雇し、自身を中心とした新たな体制でHOUND DOGとしての活動を継続しようとしました。しかし、解雇されたメンバーはこれに反発し、騒動はさらに泥沼化。ファンからの支持も分かれる結果となりました。

訴訟

一連の騒動の中で、メンバー間や事務所との間で複数の訴訟が行われました。これらの訴訟は、バンドの名称使用権や契約問題など、様々な問題を浮き彫りにしました。

延期となったアルバムの発売

法廷闘争の末、2009年には大友名義でHOUND DOGの楽曲を再録音したアルバムが発売されました。しかし、かつてのメンバーからは複雑な感情も寄せられました。

30周年ライブ

2010年には30周年記念ライブが行われ、多くのファンが集まりました。大友は、今後もHOUND DOGの歌を歌い続けることを宣言しました。

エピソード

HOUND DOGには、数々の興味深いエピソードがあります。「男はつらいよ」との共演企画や、「卒業証書が入場券」となったコンサートなど、彼らの人間性や音楽への情熱が伝わるエピソードは、多くの人々に感動を与えました。

メンバー

HOUND DOGは、幾度かのメンバーチェンジを経て現在に至ります。初期メンバーから、分裂騒動後のメンバーまで、様々なミュージシャンがバンドに在籍しました。

ディスコグラフィ

HOUND DOGは、数多くのシングル、アルバムをリリースしています。その楽曲は、日本のロックシーンに大きな足跡を残しました。

HOUND DOGは、その音楽性とライブパフォーマンスで、日本のロック史に名を刻んだバンドです。彼らの楽曲は、今も多くのファンに愛され続けています。

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