Halo (アルバム)

アルバム『Halo』の詳細

『Halo』はチューリップの14枚目のスタジオアルバムであり、1983年5月1日にリリースされました。本作は、宇宙をテーマにした音楽スタイルの集大成として位置付けられ、次の作品からはそのスタイルが減少していくことが予想されます。リリース当時、LP版にはメンバーのポスターが同梱されており、ファンにとって価値あるアイテムとなっています。

ジャケットには、グループのメンバーである財津和夫が創作したラッф画が基にされています。このアートは「アンチンボルド」をイメージしたもので、スポンジ製のマネキンに本物の野菜を取り付けることで作られた人形が描かれています。また、タイトル『Hz』にちなんで、光がリング状に見える美しいアーチが背景に配置されています。興味深いことに、本アルバムはチューリップとして初のCDリリースでもあります。

アルバム収録曲

A面

1. The Halo
このタイトル曲は、滅亡した地球を舞台にした物語を描いています。ほとんどの公演では冒頭部分がカットされることが多く、1989年の解散ツアーではオープニング曲として演奏されました。

2. コスモスの咲く郷
シングル『夏の夜の海』のB面に収録されたこの楽曲も、ここで同じテイクが収められています。

3. 輝く星
ライブパフォーマンスではこの曲の演奏に拍手が起きることが多く、その人気を証明しています。

4. 丘に吹く風
昨年のツアーで一部が披露されていたものの、完成版として収録されています。2分間にも及ぶ間奏があり、1989年のコンサートでは他の曲ともつながる形で演奏され、ハイライトとなりました。

B面

5. 星空の伝言
この楽曲は、3月に先行シングルとしてリリースされ、同一テイクがここに収録されています。詳細についてはシングルページをご参照ください。

6. 想い出のランドスケープ
自動車を題材にした楽曲で、当時バイクがイメージされていた宮城伸一郎が作詞・作曲を担当しています。

7. The Bells Are Ringing
発売当初、財津和夫のラジオ番組でも非常に多くのリクエストが届いた人気の楽曲です。

8. セルリアン・ブルー
この曲は、青空を悲しみの象徴として描く財津の詞に、姫野達也によるメロディが組み合わさったものです。

9. 愛を抱きしめて
宇宙的なテーマに愛の誓いが加わったこのラブソングは、ファンの間で非常に人気が高く、2007年には選曲によってアルバム『Request 〜TULIP FAN SELECTION BEST〜』に収録されましたが、リリース直後のツアー以外ではライブでは演奏されていません。

制作スタッフ

• - プロデューサー: 新田和長
• - ディレクター: 米田圭一
• - エンジニア: 伊藤武、藤田篤
• - マネージャー: 麻生秀樹、瀬戸英夫、田中昌吾
• - 機材クルー: 佐藤雅宏、島村航、イチヒロシ
• - アルバムデザイン: 小野拓也デザイン事務所、伊藤明美
• - 写真: 森信治、大塚誠治
• - フィギュアプロデューサー: 阿部呂和、岡田由記子

すべての曲はチューリップによって作詞・作曲・演奏され、レコーディングはサウンドインとスタジオテイクワンで行われました。また、この作品は宮沢賢治への献辞が添えられており、彼の作品や思想が音楽に影響を与えたことを示しています。

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