Halo 3: ODST

Halo 3: ODST

『Halo 3: ODST』は、2009年9月22日にバンジースタジオによって開発され、マイクロソフトから発売されたビデオゲームです。日本版のキャッチコピーは「地獄へ、降下準備を」で、英語版では「New Hero, New Campaign, New Multiplayer」とされます。

本作は『Halo 3』の拡張版として位置付けられる一方で、実質的に新しいストーリーと特徴を持つゲームです。このタイトルは元々『Halo 3: RECON』として発表されました。

概要

『Halo 3: ODST』は、プレイヤーが「ルーキー」と呼ばれるキャラクターを操作し、ニュー・モンバサの街を探索しながら待機している仲間たちの行方を追うオープンワールド型のゲームです。これまでの『Halo』シリーズのように、ステージを次々にクリアしていく形式ではなく、プレイヤーは自由に街を探索できるようになっており、自らのペースで進めることができます。もちろん、協力プレイやレベル選択も可能です。

初回版には、コレクターズパックおよび通常版として、ジョンソン上級軍曹のアンロックキーが付属しており、全プレイヤーに『Halo: Reach』のマルチプレイβテスト参加権が付与されました。

あらすじ

物語は西暦2552年、コヴナント艦隊の司令官「悔恨の預言者」が地球に侵攻する場面から始まります。彼はアフリカのニュー・モンバサに部隊を降下させ、スパルタンIIのマスターチーフが追撃します。一方、UNSCの巡洋艦セイ・マイネームでは、苦しむ海兵隊を支援するためODST部隊の投入が準備されます。しかし、プレイヤーが所属する部隊は、極秘の任務によって無知のままで地上に降り立ちます。

彼らが降下した直後、「悔恨の預言者」の艦がスリップスペースに突入し、EMPの衝撃波によってニュー・モンバサは瞬時に壊滅状態になります。その結果、ODST隊員は散り散りになり、主人公のルーキーは一人で敵地に降下することに。彼は仲間を探しながら、コヴナントがなぜニュー・モンバサを選んだのか、その目的を知ることになります。

ODSTの特徴

ODSTとは「Orbital Drop Shock Troopers」の略で、特殊な降下部隊を指します。彼らは過酷な状況下で活動する精鋭部隊であり、様々なミッションにおいて高いスキルを要求されます。各メンバーは、HEVという降下ポッドを用いて敵基地に突入し、小隊を組んで行動します。彼らの装備には、視覚情報機能を持つVISRが含まれており、戦術的な支援を行うための機能が豊富です。

登場キャラクター

主要キャラクターには、ルーキーのほか、バック・エドワード、ヴェロニカ大尉、テイラー・H・マイルズ、コージョ・アグ、マイケル・クレスポが登場します。各キャラクターは異なるバックグラウンドを持ち、物語が進むにつれて彼らの関係性や成長が描かれます。特に、ルーキーは言葉数が少なく行動で示すタイプであり、プレイヤーは彼を通じてこの過酷な世界を体験していきます。

ファイアファイト・モード

新たに実装された「ファイアファイト」モードでは、最大4人のプレイヤーが協力してコヴナントの波状攻撃に立ち向かいます。このモードは『Gears of War 2』の「ホード」スタイルに似ており、仲間と一緒に戦略を練る楽しさがあります。

音楽とその制作

音楽は、ヘイロー・トリロジーでお馴染みのマーチン・オドネルとマイケル・サルバトーリによって作曲され、オーケストラによる演奏は北西部のシンフォニアによるものです。オリジナルとは異なるアプローチを取り入れ、トランペットを基にした新しい編成がされています。ゲームの雰囲気を引き立てる重要な要素となっています。

結論

『Halo 3: ODST』は、従来の『Halo』ファンだけでなく、新たにこの世界に触れるプレイヤーにとっても魅力的な作品となっています。ストーリーの深まり、キャラクター同士の関係、緊迫感のある戦闘が魅力的であり、ぜひ体験していただきたいゲームです。

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