Halo Legends

ヘイロー・レジェンズ（Halo Legends）

『ヘイロー・レジェンズ』は、日米合作によるOVA（オリジナル・ビデオ・アニメーション）のシリーズで、アメリカのゲーム公司バンジースタジオが開発した人気ゲーム「HALO」を基にした作品です。2009年に発表され、複数の日本のアニメーション企業が参加しました。クリエイティブディレクターには、著名なアニメーション監督の押井守や荒牧伸志が名を連ねています。　

制作背景

本シリーズは、映画『マトリックス』のプロデューサー、ジョセフ・チョウが製作した「EX MACHINA」に続く企画として開始されました。過去のアニメーション作品『アニマトリックス』と同様に、日本の優れたアニメ制作会社が集結し、充実したクオリティを追求しました。特に、343 Industriesが全体の製作を監督し、DVDやBDだけでなく、Xbox Liveでも配信される予定です。配信内容は、東映が制作した一話を除き、すべてHALOシリーズの歴史を反映した内容となっております。

各エピソードの概要

1. Origins Part1 & Part2

制作：STUDIO 4℃
このエピソードは、HALOシリーズの背景を理解するための初心者向けに作られています。AI「コルタナ」が集めたデータをもとに、フォアランナーの誕生からコヴナントとの戦争までの歴史が描かれます。

2. The Duel

制作：プロダクションI.G
エリート族のファルと彼の宗教的最高位である「アービター」の役割を持つファルの物語。彼は、宗教的な対立や妻を奪われた復讐のために戦う姿が描かれています。

3. Homecoming

制作：プロダクションI.G/BEETRAIN
ある女性スパルタンの過去を追ったエピソードで、スパルタン計画の非人道的な側面が描かれます。彼女の記憶と共に、自身の過去を顧みることで、深いドラマが展開されます。

4. Odd One Out

制作：東映アニメーション
このエピソードは、コミカルな要素が強い番外編です。主人公のSpartan-1337が、宇宙での冒険を通じてさまざまな事件に巻き込まれる様子が描かれます。

5. Prototype

制作：ボンズ
遠い惑星に派遣された海兵隊員「ゴースト」の物語。彼は部隊を全滅させた過去を背負いながら、プロトタイプのパワードスーツを使いコヴナントに立ち向かう決意が描かれます。

6. The Babysitter

制作：STUDIO 4℃
スパルタンとODST隊員の協力関係を描いたエピソード。スパルタンIIのCAL-141が、ODST達のピンチを救う展開がコミカルに描写されています。

7. The Package

制作：荒牧伸志
全エピソードの中で唯一フルCGアニメーションで制作されたこの話では、スパルタン部隊がコヴナントに捕らわれた科学者を救出するミッションの様子が描かれます。

総括

『ヘイロー・レジェンズ』は、アニメーションとゲームの融合を図った素晴らしい試みであり、アニメファンだけでなくHALOシリーズのファンにとっても見逃せない作品です。全体を通じて日本のアニメクリエイターの情熱と才能が光り、ゲームの世界観をさらに深める役割を果たしています。

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