Heart & Soul (シャネルズのアルバム)

アルバム『Heart & Soul』について

『Heart & Soul』（ハート・アンド・ソウル）は、1981年3月21日にリリースされた、シャネルズの2枚目のスタジオアルバムです。このアルバムは、彼らの前作『Mr. ブラック』とは異なり、すべての収録曲がオリジナル楽曲で構成されており、かつ英題が付けられています。楽曲それぞれに独自の魅力があり、シンガーたちの個性が光った作品です。

アルバムの内容

このアルバムは、1995年に復刻版が『CD選書』から発売され、今もなお多くのファンに親しまれています。全体のトーンは、アーシーでグルービーなサウンドが特徴で、当時の音楽シーンにおいて新たな地平を切り開くものでした。特に注目すべきは、アルバムのB面に収録された曲の数々です。

収録曲の解説

アルバムのオープニングを飾る「ストリート・シンフォニー」では、桑野信義の実父である桑野信勝がトランペットで参加しており、親子でのコラボレーションが聴きどころとなっています。この曲の明るいメロディーと親密感は、聴く人々に温もりを与えます。

「アゲイン」は、同じく「街角トワイライト」のB面曲として注目を集めています。その独特のリズムとメロディーは、リスナーを魅了し続けています。

「トゥナイト」は、アルバムタイトルを冠した曲で、他のバージョンに対してもどこか新鮮な印象を与えます。特に、曲の構成やアレンジが斬新で、多くのファンに浸透している理由の一つです。

「夢見る16歳」は、リードボーカルを佐藤善雄と桑野信義が担当しています。この曲も1988年には小泉今日子によってカバーされており、世代を超えた人気を誇ります。

また、「星くずのダンス・ホール」は、売野雅勇の作詞デビュー作です。この曲は、後に発売されたアルバム『ダンス! ダンス! ダンス!』にも再録されており、時代を越えた名曲として広く知られています。

その他、「シャングリラ」、「オール・ザット・ア・カペラ」、「街角トワイライト」、「夜明けのワーク・ソング」、「涙のテレフォン」、「あの娘はミステリー」、「グッド・オールド・ソング」、そして「スマイル・フォー・ミー」といった名曲が収められています。「涙のテレフォン」では、田代マサシがリードボーカルを務めており、彼の力強い歌声が印象深いです。

ゲストミュージシャン

アルバムには、多数のゲストミュージシャンが参加しており、サウンドの厚みを増しています。「ストリート・シンフォニー」では、トランペットに数原晋や荒木敏男、小林正弘などが参加し、重厚な音色を作り上げていました。また、パーカッションは穴井忠臣が担当し、楽曲全体をリズムで引き立てています。

「夢見る16歳」や「星くずのダンス・ホール」でもそれぞれ様々な楽器が用いられ、楽曲の味わいをより一層豊かにしています。特に、アコースティックギターやストリングスが登場することで、楽曲に柔らかさと深みを加えています。各曲における音の重なりは、聴く者に新たな発見をもたらしてくれます。

まとめ

『Heart & Soul』は、シャネルズの音楽的成長を示す重要な作品です。オリジナル楽曲による新しい挑戦は、彼らのスタイルを確固たるものとし、多くのファンから愛される名盤になりました。音楽の歴史に刻まれたこのアルバムは、今も多くのリスナーに影響を与え続けています。

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