Heart Dancing (あいらびゅ音頭)

角松敏生 シングル「Heart Dancing（あいらびゅ音頭）」詳細解説

1984年4月21日、角松敏生による4枚目のシングル「Heart Dancing（あいらびゅ音頭）」がリリースされました。このシングルは、同日に発売された4枚目のアルバム『AFTER 5 CLASH』からのシングルカットという位置づけです。

楽曲の特徴

「Heart Dancing（あいらびゅ音頭）」は、タイトルからも想像できるように、盆踊りをテーマにした軽快な楽曲です。イントロには太鼓のお囃子が使用され、楽曲全体を盛り上げます。そして、エンディングには打ち上げ花火の音を効果的に用いることで、夏の夜祭のような雰囲気を演出しています。

角松敏生自身が作詞、作曲、編曲を手掛けたこの楽曲は、日本の伝統的な祭り文化と、角松敏生独特の洗練されたサウンドが見事に融合した作品と言えるでしょう。聴く者の心をとらえ、踊り出したくなるような、夏らしい魅力にあふれています。

アートワークと歌詞カード

シングルジャケットのアートワークは、アルバム『AFTER 5 CLASH』とほぼ同一のデザインです。しかし、大きな違いが一つあります。アルバムジャケットでは、赤いハイヒールが踵部分のみしか描かれていないのに対し、シングルジャケットでは赤いハイヒールの全体が描かれています。この微妙な違いが、シングル盤の価値を高めていると言えるでしょう。

また、歌詞カードには演奏時間の誤植があります。A面「Heart Dancing（あいらびゅ音頭）」とB面「Midnight Girl」の演奏時間が入れ替わって記載されているという、興味深いミスが発見されています。

収録曲

シングルには以下の2曲が収録されています。

Side A: Heart Dancing（あいらびゅ音頭） (3:32)
作詞・作曲・編曲：角松敏生
Side B: Midnight Girl (4:30)
作詞・作曲・編曲：角松敏生

レコーディングメンバー

楽曲のレコーディングには、多くの実力派ミュージシャンが参加しています。「Heart Dancing（あいらびゅ音頭）」には、エグチノブオ（ドラムス）、アオキトモヒト（ベース）、角松敏生自身と太田 常彦（ギター）、林 譲造、友成義弘（キーボード＆シンセ）、磯秀行（ラテンパーカッション）、佐藤ジュン（シンセ）、そして、コーラスにはKOMATTAMONDA SINGERSという豪華メンバーが参加しています。

「Midnight Girl」には、エグチノブオ（ドラムス）、アオキトモヒト（ベース）、角松敏生（ギター）、友成義弘（キーボード）、佐藤ジュン（シンセ）、そしてジェイク・H・コンセプション（サックスソロ）など、実力派ミュージシャンが名を連ねています。コーラスには、角松敏生自身、国分ユリエ、白石義彦が参加しています。

まとめ

「Heart Dancing（あいらびゅ音頭）」は、角松敏生の音楽的才能と、多くのミュージシャンの卓越した演奏が融合した、夏の風物詩として記憶に残る名曲です。アルバム『AFTER 5 CLASH』と同時発売されたこのシングルは、ジャケットの小さな違いや歌詞カードの誤植といった、収集家の心をくすぐる要素も持ち合わせています。盆踊りをテーマにした軽快なリズムと、夏の夜空を彩る花火を思わせるエンディングは、今もなお多くのリスナーを魅了し続けています。

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