Heart to Heart (アルバム)

槇原敬之『Heart to Heart』

『Heart to Heart』は、槇原敬之が2011年7月27日に発表した18枚目のオリジナルアルバムです。前作から約1年1か月ぶり、独自レーベル「Buppuレーベル」からの初の作品となりました。

アルバム概要

本作は、槇原敬之が新たなスタートを切った意欲作であり、レーベル主導でTwitterやYouTubeを活用した積極的なプロモーションを展開しました。デモ音源やミュージックビデオの公開など、これまでとは異なるアプローチで注目を集めました。

初回限定生産盤には、特典DVDが同梱され、シングル「林檎の花」と配信限定シングル「Remember My Name」のミュージックビデオが収録されています。また、初回盤と通常盤の初回プレス分には、購入者限定のコンサートツアーチケット先行予約応募方法が記載されたフライヤーや、DVD/CDとのW購入者限定特典応募ハガキが封入されました。

2011年9月から2012年1月にかけては、全国43公演という大規模なコンサートツアー『Makihara Noriyuki Concert Tour 2011-12 "Heart to Heart"』を開催。これは、槇原敬之にとって1994～1995年度開催の『WELCOME TO MY PHARMACY』に次ぐ、自身最大規模のツアーとなりました。

ツアーの模様を収録したDVD『Makihara Noriyuki Concert Tour 2011-12 "Heart to Heart"』は、2012年4月25日に発売されました。

収録曲について

アルバムには、全11曲が収録されており、全曲の作詞・作曲・編曲を槇原敬之自身が手掛けています。

二つのハート：アルバムのテーマ曲であり、槇原敬之の温かいメッセージが込められています。
Jewel In Our Hearts (Japanese Ver.)：バックストリート・ボーイズのニック・カーターに提供した楽曲のセルフカバー。先行配信版とはイントロが若干異なります。
犬はアイスが大好きだ：ユーモラスなタイトルとは裏腹に、心温まる歌詞が印象的な楽曲。黒木ユタカによるミュージックビデオも制作されました。
LUNCH TIME WARS：日本テレビ系『ヒルナンデス!』オープニングテーマ曲。番組出演者が総出演したミュージックビデオも話題となりました。槇原敬之自身も出演者と共演しています。
林檎の花：41枚目のシングル。JR東日本東北新幹線新青森開業キャンペーン「MY FIRST AOMORI」CMソングとして使用されました。
Appreciation：東日本大震災の原発事故をテーマに、失われたものへの感謝の気持ちを歌った楽曲。賛否両論を呼びましたが、槇原敬之は事故そのものを擁護する意図はないと説明しています。
White Lie：震災の被災者の様子を描いた楽曲。「方便」という言葉に込められた、未来への希望を歌っています。
風は名前を名乗らずに：フジテレビ系『僕らの音楽』で瀬木貴将と共演。
軒下のモンスター：ミュージックビデオも制作。
Remember My Name：配信限定シングル。MBSテレビ夕方『VOICE』のコーナーテーマ曲。
* 今日の終わりにありがとうを数えよう：日々の感謝を大切にする気持ちを歌った、アルバムのラストを飾る楽曲です。

ミュージシャン

佐橋佳幸、石成正人といったギタリスト、大石真理恵(パーカッション)、[村田陽一]、西村浩二(Trumpet)、[山本拓夫]、Tomi Yo(Strings Arrangement)、吉田翔平ストリングス、松本圭司(Piano)、川崎鉄平(Wood Bass)など豪華なミュージシャンが参加しています。

『Heart to Heart』は、槇原敬之が震災を経て、改めて音楽と向き合い、感謝の気持ちや未来への希望を込めて制作した作品です。彼の音楽に対する情熱と、聴く人々に寄り添う温かいメッセージが詰まったアルバムと言えるでしょう。

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