HERE(ヒア)とは
HEREは、
オランダに本社を置く、地図データおよび位置情報技術のプラットフォームを提供する企業です。世界中の地図情報や位置情報サービスを提供しており、自動車メーカーやテクノロジー企業など、幅広い分野で利用されています。
歴史
HEREは、その歴史の中でいくつかの変遷を遂げてきました。元々は1986年から2007年までNAVTEQというブランド名で活動していました。2007年に
ノキアによって買収され、その後、2011年まではOvi Maps、2011年から2012年まではNokia Mapsというブランド名でサービスが提供されていました。2012年11月13日に、現在のHEREへとブランド名が変更されました。さらに、2015年には
ノキアからドイツの自動車メーカー連合へと売却され、現在に至ります。
出資企業
HEREは、以下の9社が出資しています。
Audi
Bosch
BMW Group
Continental
Intel Capital
三菱商事
Mercedes-Benz
NTT
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パイオニア
機能と特徴
HEREのプラットフォームでは、地図や航空写真の表示方式が用意されており、ユーザーはズーム機能を活用して全世界を俯瞰することができます。また、3D表示機能も搭載されており、より詳細な地図情報を視覚的に把握することが可能です。
地図データは、主にNavteqのデータが利用されています。ただし、
中華人民共和国(
香港と
マカオを含む)ではNavInfoのデータ、
イランではTHTCのデータが使用されています。これらのデータソースの使い分けは、地域ごとの法的規制や現地の事情に対応するためです。
日本語版の現状
2012年8月31日現在、日本語版のHEREサービスは提供されておらず、日本国内の地図データも精度が低い状態でした。しかし、その後、サービス改善が進められています。
その他の特徴
航空写真に関しては、
中華人民共和国や
インドなど、一部の国では政治的な配慮から低解像度での提供や、意図的に位置がずらされている場合があります。また、2011年7月9日現在、
中華人民共和国では外資系企業として唯一、
インターネット上での地図検索サービスの免許を取得しています。
HEREの地図編集機能は、ごく一部の地域に限定されており、日本などでは対応していません。
HEREは、世界中の多様な場所の正確な地図データを提供し、位置情報サービスを支える重要なプラットフォームとして、これからも発展を続けていくでしょう。