Here I am 〜Head to Toe〜

八神純子の『Here I am 〜Head to Toe〜』の詳細

八神純子が2013年6月5日に発表した『Here I am 〜Head to Toe〜』は、彼女の18枚目のスタジオアルバムです。この作品は、21世紀最初のアルバムでもあり、1997年の『So Amazing』以来、なんと16年ぶりのオリジナルアルバムとなります。

このアルバムのサブタイトルである「Head to Toe」（頭からつま先まで）は、八神自身が表現したい全ての思いを反映したものです。収録曲の半数は、前年の2012年に行われたコンサートで既に披露されたものであり、彼女の新たな挑戦を待望するファンに向けて満を持してリリースされた作品と言えるでしょう。八神はこのアルバムを「再デビューアルバム」と位置づけており、自らの世代に限らず、次世代に向けて伝えたい思いを込めた曲を多く取り入れています。

アルバムに収録されているシングル曲「さくら証書」は、NHKの『ラジオ深夜便』のテーマソングとして放送されたもので、共作者の大江千里がピアノ演奏を手掛けた新たなアレンジが施されています。そのレコーディングはニューヨークで行われ、国際的な制作背景を持っています。震災支援の楽曲である「翼」は、溝口肇と中原達彦のアレンジによるオーケストラ版が収録され、カップリングとしてライブバージョンの「かれ木に花を咲かせましょう」も聴くことができます。

また、M-15にはチャールズ・チャップリンが作曲した「Smile」が収録されています。この曲は映画『モダン・タイムス』内で使われ、多くのアーティストにカバーされている名曲ですが、八神は本作のために訳詞も担当しました。このように、彼女の音楽には独自の視点や解釈が見られます。

さらに、本アルバムは2014年6月11日に発売された『Here I am premium』の中で、八神自身が選曲してリマスタリングを施したシングルコレクションCDとセットになっています。この特別なボックスには、彼女のキャリアを振り返る貴重なトラックが収められ、ファンにはたまらない商品となりました。

『Here I am 〜Head to Toe〜』は、八神純子の豊かな音楽的表現力が詰まった一枚であり、次世代へのメッセージ性を持ったアルバムとして、多くのリスナーに楽しんでもらえる内容となっています。音楽を通じて彼女の思いを感じ取り、心に響く楽曲の数々に触れることができるでしょう。

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