Hinata

vivit株式会社が運営するキャンプ・アウトドア情報メディア「hinata」と、その運営会社であるvivit株式会社について解説する。

hinata

「hinata」は、vivit株式会社が2015年にサービスを開始したキャンプ・アウトドアに関する専門メディアである。アウトドアを楽しむための役立つ情報を日々発信しており、アウトドア用品の紹介、ファッションコーディネート、レシピなど、様々な角度から情報を提供することで、アウトドアカルチャーの普及に貢献している。

このメディアは国内最大級のアウトドア情報プラットフォームへと成長しており、2021年5月時点では月間最大360万人の閲覧者、1100万PVを記録している。メディアと連動するSNSも大規模で、特にInstagramアカウント「hinata_outdoor」は22万人を超えるフォロワーを抱える（2020年5月時点での企業発表ではSNSフォロワー約30万人）。その人気の高さは、偽アカウントが発生するほどであったことからも窺える。新型コロナウイルス禍においては、困難な状況にあるアウトドア業界への責任を果たすべく、その現状や新しいキャンプの楽しみ方を発信した。競合サービスとしては、株式会社スペースキーが運営する「CAMP HACK」などが挙げられる。

vivit株式会社

vivit株式会社は、「hinata」の運営元であり、アウトドア領域全般で事業を展開する企業である。2014年1月、創業者の水谷寿美氏によって設立された。設立に先立つ2013年12月には、インキュベイトファンドなどが主催する「インキュベイトキャンプ6th」に参加し、投資を受ける権利を得られる3位に入賞した。このコンテストには、その後、株式会社Fabric TokyoやGateBox（現：Gatebox株式会社）、株式会社ミナカラ、株式会社アクトキャットといった、各分野で注目されるスタートアップ企業が多数出場している。vivit株式会社はその後、インキュベイトファンドとユナイテッド株式会社から投資を受け、同時に「The Startup特別賞」も受賞している。2017年5月には、東証一部（当時）上場企業である株式会社ゼビオホールディングスの子会社となり、ゼビオグループの一員となった。

事業内容

vivit株式会社は、メディア事業である「hinata」を核としつつ、「アウトドアに必要なあらゆる情報と手段を提供する」というビジョンに基づき、アウトドア領域全体で多角的なサービスを展開している。キャンプ初心者から上級者まで、ユーザーのニーズに応えるサービスを提供しており、具体的には、キャンプ用品のレンタルサービスや、キャンプ場を検索・予約できるサービス「hinata スポット」を展開している。また、アウトドアボディスプレーなどのプライベートブランド商品開発や、ゼビオグループとの連携を活かしたキャンプ用品の買取販売（リユース）事業、さらにはキャンプ用品に特化したECサイト「hinataストア」の運営なども手がけている。

沿革

• - 2014年1月：会社設立
• - 2015年6月：キャンプ・アウトドア情報メディア「hinata」リリース
• - 2015年7月：キャンプ場・公園・アウトドア情報の検索サービス「hinata spot」リリース
• - 2016年6月：アウトドア用品のスマートトランクサービス「hinata trunk!」リリース（2021年6月時点でサービス終了）
• - 2016年6月：寺田倉庫株式会社と業務提携
• - 2017年4月：株式会社ヴィクトリアと業務提携
• - 2017年5月：株式会社ゼビオと資本業務提携
• - 2017年9月：「hinata」がL-Breath店舗とのO2O連携実施
• - 2018年10月：スキー・スノーボード情報メディア「Grab」リリース
• - 2019年4月：「hinataアウトドアボディスプレー」発売・雑誌の別冊「ひなたごはん」創刊
• - 2019年9月：日本ユニシス株式会社（現：BIPROGY株式会社）と連携し、一般社団法人アウトドアレジャー協会の主会員として「アウトドア検定」開始
• - 2019年11月：「ひなたごはん 2020」を株式会社扶桑社から発刊
• - 2020年4月：オンラインアウトドアフェス『hinata presents Online Outdoor Festival 2020』を開催
• - 2020年12月：アウトドアECサイト「hinataストア」リリース
• - 2021年2月：横乗りスポーツ情報メディア「Xadventure」リリース
• - 2021年4月：キャンプ場検索予約サービス「hinata spot」、手間いらず株式会社とシステム連携しリニューアルリリース

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