Hololive ERROR

ホロライブERROR：学園ホラーの謎解きと多様な展開

2021年8月、ティザーPV公開で幕を開けた『hololive ERROR』は、カバー株式会社運営のVTuberグループ・ホロライブによるメディアミックスプロジェクトです。青上高校という架空の学園を舞台に、ホロライブ所属タレントが声優として出演する学園ホラー作品となっています。不可解な事件に巻き込まれる生徒たちの物語は、360度動画、漫画動画、リアル謎解きイベント、そしてPCゲームと、多様なメディアを通して展開されました。

物語の構成と登場人物

物語は大きく分けて「現代編」「過去編」「電車編」「真相編」の4つのパートで構成され、それぞれ異なる生徒たちが事件に遭遇します。

現代編では、白上フブキ、夏色まつり、アキ・ローゼンタール、桃鈴ねね、雪花ラミィが演じる生徒たちが、高校内で起こる怪奇現象に直面します。

過去編では、星街すいせい、白銀ノエル、獅白ぼたん、尾丸ポルカ、さくらみこ、ときのそらが演じる生徒たちが、過去の出来事に関わった人物として登場し、現代編と深く関わる謎を秘めています。

電車編では、猫又おかゆ、戌神ころね、大空スバル、夜空メル、大神ミオ、兎田ぺこらが演じる生徒たちが、電車内で起こる怪異に遭遇します。

真相編では、宝鐘マリン、常闇トワ、天音かなた、不知火フレア、姫森ルーナ、ロボ子さんが演じる生徒たちが、事件の真相に迫ります。

さらに、完全版のPCゲームには、日置秀馬、吉村誠一郎、樋口あかりといったプロの声優陣も参加しています。

多様なメディア展開

『hololive ERROR』は、単一のメディアに留まらず、多様な展開を通して物語を紡いでいます。

360度動画 (2021年8月15日～12月23日): ホロライブ公式YouTubeチャンネルにて公開。視聴者はまるで事件現場にいるかのような臨場感を味わえました。字幕制作はlyger、Seele、fts、T-chanが担当しました。
漫画動画 (2022年2月19日～7月16日): メインストーリーを描いた漫画動画も公式YouTubeチャンネルで公開。作画、映像編集、キャラクターデザインは株式会社NOKIDが担当しました。企画はカバー株式会社、音源素材はPIXTA、BGMは株式会社オーディオストックとカバー株式会社が募集した楽曲も使用されています。
短編小説: 株式会社アプリスタイル発行の『VTuberスタイル』Vol.2とVol.3に掲載されました。
リアル謎解きイベント: 謎解きレーベル・よだかのレコードとのコラボイベントが、2021年11月に3331 Arts Chiyodaで開催され、オンライン版も配信されました。
* PCゲーム: 2022年1月には早期アクセス版が、7月には完全版がホロライブプロダクション公式ショップで販売され、その後Steamでも配信されました。ホラーゲーム『P.T.』をモチーフにした完全版は、多くのファンを魅了しました。

プロジェクトの経緯

当初はリアル謎解きイベントのみの予定でしたが、「脱出ゲームをやりたい」という声から、コンピュータゲーム制作へと発展しました。当初の予定では2021年夏に終了予定でしたが、諸事情により2022年夏にずれ込み、その間にファンのモチベーション維持のため漫画動画の連載も開始されました。

音楽

ゲームで使用された楽曲を収録したサウンドトラック『hololive ERROR -soundtrack-』が2022年7月18日に配信されました。

まとめ

『hololive ERROR』は、ホロライブの所属タレントたちの魅力を存分に見せるだけでなく、多様なメディアを駆使した斬新な試みによって、多くのファンを惹きつけました。学園ホラーというジャンルを活かしつつ、謎解き要素やサスペンスを巧みに織り交ぜた、完成度の高いメディアミックス作品と言えるでしょう。その魅力は、ホロライブファンはもちろん、ホラーゲームファンにとっても、十分に楽しめる内容となっています。

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