Home at last〜Senri Sings Senri〜

『home at last 〜 Senri Sings Senri〜』は、シンガーソングライター大江千里が2012年に発表した初のセルフカバーアルバムです。彼はこれまで33組のアーティストに楽曲を提供しており、本作ではそれらの楽曲を自ら歌い上げています。

アルバムには、秋本祐希のデビュー曲「あしたのジョーネツ」（1997年）や、松本伊代にプレゼントしたというエピソードを持つ「ソナチネ」（1988年）などが収録されています。「ソナチネ」は、松本伊代にとって「一生の宝物」と語られるほど大切な曲です。

渡辺美里のアルバム『ribbon』に収録された「10 years」（1988年）は、大江千里が作編曲を手掛け、渡辺美里のライブでも共演することが多かった楽曲です。佐倉しおり（現在は引退）が歌った「メリーゴーランド」（1988年）は、TBS金曜ドラマ「華やかな誤算」のテーマ曲として親しまれました。

松田聖子の「Pearl-White Eve」（1987年）は、松本隆が作詞を手掛けた名曲です。やまだかつてないWink（山田邦子・横山知枝）の「クリスマス クリスマス」（1991年）は、フジテレビ「やまだかつてないテレビ」の挿入歌として使用されました。

郷ひろみの「Cool」（1985年）は、郷自身もディナーショーで頻繁に歌っていた楽曲です。渡辺満里奈の「ちいさなBreakin'my heart」（1987年）は、大江千里のファンである彼女のために提供された曲です。

奥田美和子のデビュー曲「しずく」（2000年）は、大江千里が編曲とプロデュースを担当しました。この曲は、フジテレビのアニメ「GTO」のエンディングテーマとしても使用されました。

光GENJIの「太陽がいっぱい」（1989年）は、1989年の日本歌謡大賞、FNS歌謡祭、日本テレビ音楽祭、全日本歌謡音楽祭で大賞を受賞するなど、数々の栄誉に輝いた楽曲です。

このアルバムは、大江千里が提供した楽曲の新たな魅力を発見できるだけでなく、彼自身の音楽家としての多様な才能を再認識できる作品となっています。セルフカバーという形で、過去の名曲たちが新たな息吹を吹き込まれ、聴く人の心に深く響くでしょう。

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