Huffyuv

Huffyuv（ハフワイユーブイ）は、主に動画キャプチャソフトやノンリニア編集ソフトウェアにおいて、録画されたAVIファイルやAVI中間ファイルの圧縮に用いられる、可逆圧縮コーデックです。

特徴

動画を保存する際、MPEG-2やMPEG-4、H.264といった非可逆圧縮コーデックを使用すると、変換を繰り返すたびに画質が劣化してしまいます。一方、非圧縮で保存するとファイルサイズが非常に大きくなり、実用的ではありません。Huffyuvは可逆圧縮であるため、変換を繰り返しても画質が劣化することはありません。しかし、圧縮を行う非可逆圧縮コーデックと比較すると、ファイルサイズは大きくなる傾向があります。

かつて、Huffyuvの公式サイトは `http://neuron2.net/www.math.berkeley.edu/benrg/huffyuv.html` でしたが、2014年頃にサイトは閉鎖されました。

ffvhuff

Huffyuvは、libavcodecに移植される際に、従来の互換性を維持するバージョンに加えて、新たなバージョンも開発されました。この新バージョンでは、適応的ハフマンテーブルとYUV4:2:0対応が導入され、圧縮率が向上しています。ただし、従来バージョンとの互換性はありません。

このffvhuffは、ffdshow vfw codecに速やかに採用されたため、FFmpegユーザーだけでなく、Windows用ノンリニア編集ソフトウェアのユーザーにも広く普及しました。今日では、一般的にHuffyuvと言う場合、このffvhuffを指すことが多くなっています。

補足

可逆圧縮とは、圧縮したデータを元のデータに完全に復元できる圧縮方式のことです。これにより、画質の劣化を気にすることなく、動画の編集や変換を繰り返すことが可能になります。一方、非可逆圧縮は、圧縮時に元のデータの一部を破棄するため、ファイルサイズは小さくなりますが、画質の劣化を伴います。Huffyuvは、画質を維持する必要がある動画編集のワークフローにおいて、重要な役割を果たします。

関連項目

* オープンソースのコーデックとコンテナフォーマット一覧

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