I've MANIA Tracks Vol.III

I've MANIA Tracks Vol.III

概要

『I've MANIA Tracks Vol.III（アイヴ・マニア・トラックス・ボリューム3）』は、クリエイター集団I'veが手掛け、インディーズレーベルから発表されたオリジナルアルバムです。2010年12月29日付でリリースされました。この作品は、I'veが展開していたアルバムシリーズ「MANIA Tracks」の第三弾として位置づけられています。販売形態に特徴があり、同日に開催されたライブイベント「SHORT CIRCUIT III Premium Show IN TOKYO 2010」の関連グッズとして企画され、イベントチケットや他の商品とのセット販売という形式が取られました。セット価格は5,000円（税込）でした。製品品番はICD-66023が付与されています。流通経路も限定されており、一般のCDショップなどでの通常販売は行われず、同年の12月29日から31日にかけて東京国際展示場（ビッグサイト）で開催された「コミックマーケット79」のI'veブースにおける会場限定販売という形が採用されました。

アルバムのコンセプトと特徴

本アルバムの最大の特徴であり、シリーズ名にも冠されている「MANIA」という言葉が示す通り、一般的なI'veのコンピレーションアルバムシリーズである「I've Girls Compilation」には、様々な理由から収録が困難であったり、性質的に馴染まなかったりする特殊な音源群に焦点を当てた作品です。具体的には、既に廃盤となっており今日では入手が極めて困難になった希少価値の高い音源や、I'veが活動を開始した初期に制作されたものの、特定の作品にしか収録されず広く知られていない隠れた名曲などが、この一枚に網羅されています。まさに、I'veの音楽を深く掘り下げたいと願うコアなファン（マニア）層に向けた企画盤と言えるでしょう。通常のラインナップとは一線を画す、実験的な楽曲や別バージョン、ライブ音源などが収録されている点も、このシリーズならではの魅力となっています。

シリーズの完結

『I've MANIA Tracks Vol.III』は、「MANIA Tracks」シリーズの最終作としてリリースされました。Vol.I、Vol.IIと続いてきたこのシリーズは、既存の枠にとらわれず、多様なI'veサウンドを発掘し、ファンに届けるという役割を担ってきました。本作品をもってシリーズは有終の美を飾り、I'veのインディーズ活動における特別な企画としてその歴史に幕を下ろしました。このシリーズの完結は、一つの時代の区切りを示す出来事でもありました。

収録曲

本アルバムには、I'veにゆかりのある様々なボーカリストたちが参加した、バラエティ豊かな楽曲が収録されています。合計12トラックが収められており、中には他では聴くことができない貴重なバージョンや音源も含まれています。

以下に収録曲リストを記載します。

1. Isolation / 怜奈
作詞：KOTOKO
作曲・編曲：C.G mix
2. cross up / KOTOKO
作詞：KOTOKO
作曲・編曲：中坪淳彦
3. cross my heart / 島みやえい子
作詞：KOTOKO
作曲：高瀬一矢・中沢伴行
編曲：中沢伴行
4. World meets worlds / SHIHO
作詞：SHIHO
作曲・編曲：C.G mix
5. Cross talk -2006 ver.- / 怜奈
作詞・作曲・編曲：高瀬一矢
6. satirize / 宮崎麻芽
作詞：KOTOKO
作曲：高瀬一矢
編曲：中坪淳彦
コーラス：KOTOKO
7. 恋のマグネット / MOMO
作詞：KOTOKO
作曲・編曲：中坪淳彦
8. eclipse -UETSU MIU style- / 川田まみ
作詞：KOTOKO
作曲：中沢伴行
編曲：羽越実有
9. loose / KOTOKO
作詞：KOTOKO
作曲：高瀬一矢
編曲：中坪淳彦
10. I pray to stop my cry / KOTOKO
作詞：KOTOKO
作曲・編曲：高瀬一矢
11. spillage / MOMO
作詞：KOTOKO
作曲・編曲：中沢伴行
12. 悲しみの花 -MELL LIVE IN TOKYO 2010 Mix- / MELL
* 作詞・作曲・編曲：高瀬一矢

これらの楽曲は、I'veの歴史において様々な形で発表されてきたものであり、通常のベスト盤やコンピレーション盤ではなかなかお目にかかれないラインナップとなっています。特に、ライブ音源を収録したトラックや、既存楽曲の別アレンジバージョンなどは、このMANIA Tracksシリーズならではの付加価値と言えるでしょう。このアルバムを通じて、I'veサウンドの奥深さや、過去に生み出された多様な楽曲群に触れることができます。

（注：タイアップ、脚注、外部リンクに関する具体的な情報はインプットにないため、詳細な記述は割愛します。）

もう一度検索