I女性会議

I女性会議について



I女性会議は、1962年4月14日に設立された日本の女性権利団体であり、当初は「日本婦人会議」という名称で知られていました。この団体は、日本社会党を支持する女性団体としてスタートしましたが、2002年には「I女性会議」という現行名に改称されました。

設立の背景



1962年日本社会党第21回党大会において、婦人部からは「婦人の支持票が400万以上あるが、これを組織としてまとめる必要がある」との提案がありました。この提案に基づき、同年4月に「日本婦人会議」が正式に結成されました。設立にあたっては、田中寿美子や松岡洋子、岸輝子などの8人が議長に選ばれ、全日本の女性の力を結集し、婦人の地位向上を目的とした活動を行うことが宣言されました。ただし、当初から社会党支持の女性団体という実態は変わらなかったとされています。

名称の変更と現在の活動



2002年に名称を「I女性会議」と変更した理由は、団体名の「I」は個人の意識を持つこと、女性同士の友愛、真実を見抜く力を象徴しています。I女性会議は、全国組織を持ち、東京都に中央本部を設置しています。また、定期的に機関紙「I女のしんぶん」を発行し、女性にとって重要な情報を提供しています。

この団体は、護憲の立場を貫き、平和憲法の遵守に努めています。また、女性差別撤廃条約や男女共同参画社会基本法の普及に取り組んでおり、様々な社会問題にも目を向けています。具体的には、日本軍の慰安婦問題やドメスティック・バイオレンス、子どもの買春、人身売買といった暴力行為を批判し、その解決に向けて活動しています。さらに、環境問題女性の身体の自己決定権に関わる問題についても積極的に取り組んでいます。

政治参画の促進



I女性会議は、女性政治家の推薦や支援にも力を入れており、田中寿美子高田なほ子など、多くの女性を政治の舞台へと送り出しています。現在では、主に社会民主党や立憲民主党を支援しています。2024年には立憲民主党が推薦した女性地方議員がI女性会議香川県本部議長として活動しています。

共闘団体との連携



I女性会議は、立憲民主党や社民党などの団体と共闘し、平和フォーラムやふぇみん婦人民主クラブとも提携しています。また、部落解放同盟とも協力関係を築いており、相互の活動において重要な役割を果たしています。その他、連合と全労連の両方が参加する国際婦人年連絡会にも加盟し、国内外のさまざまな女性団体とも関係を維持・構築しています。

結論



I女性会議は、日本の女性の権利と地位向上を目指した活動を展開し続けており、さまざまな問題に積極的に取り組む姿勢が評価されています。今後も、より多くの女性の声を政治や社会に反映させるための努力が期待されています。

もう一度検索

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。