I-NEWS

i-NEWS

i-NEWS（アイ・ニュース）は、TBS系列のBSデジタル放送局であるBS-i（現在のBS-TBS）にて、2000年12月4日から2002年3月29日まで平日帯で放映されたニュース・報道番組です。朝と夕方の異なる時間帯にそれぞれ独立した編成で放送されていました。

番組構成

この番組は、主に二つの時間帯に分かれて放送されました。

i-NEWS Morning

平日朝6時から9時までの3時間枠で編成されていました。この時間帯では、前日夜から朝にかけて発生した国内外の主要な出来事や事件、事故を中心に、記者によるリポートを交えながら詳しく伝えていました。日替わりの企画コーナーも設けられており、過去の出来事を紹介する「Comming By 20th Century 今日は何の日」、全国各地からのニュースを伝える「JNN列島リポート」、視聴者からの映像を紹介する「ビデオレター」などがありました。また、最新のスポーツ情報や詳細な気象情報も盛り込まれていました。番組の正式なタイトル表記は単に「i-NEWS」でしたが、夕方の番組と区別するため「i-NEWS Morning」と通称されることがよくありました。

i-NEWS Evening

平日夕方7時30分から8時までの30分枠で編成されていました。この時間帯では、その日の出来事やニュースをより深く掘り下げ、キャスターや記者が自身の視点から分かりやすく解説することに重点が置かれていました。ニュースの背景や影響を解説することで、視聴者がニュースの本質を理解できるよう努めていました。かつてTBSニュースバードで放送されていた「JNNイブニング」と番組スタイルが近いと評されていました。

番組の特徴と制作体制

「i-NEWS」は、当時のTBSで放送されていた主要なニュース番組（「ベストタイム」「JNNニュースの森」「NEWS23」など）で使用された取材テープを積極的に活用していました。また、TBS社内に設けられた「i-NEWS」専用のスタジオから放送され、TBSの人気アナウンサーや経験豊富なキャスターが進行を担当していました。しかし、この番組はJNN協定の直接的な適用を受けない形式で制作されていた点が大きな特徴です。そのため、JNN系列各局が取材協力を行った場合でも、エンドクレジットでは「協力」という形で表記され、制作主体としては「製作 TBS BS-i」と明確に記されていました。このような制作形態は、BS朝日が放送していた「News Access 730」における「協力 ANN」といった表記にも通じる部分がありました。

番組の終焉と新たな展開

「i-NEWS」は、約1年4か月の放送期間を経て、2002年3月29日をもってTBSとBS-iによる制作体制を終了しました。翌4月1日からは、制作体制がJNNニュースバード主導へと移行し、事実上の番組統合が行われました。これにより、朝のニュース番組は「JNNモーニング i-NEWS」に、夜のニュース番組は「JNNイブニング i-NEWS」へとそれぞれ名称が変更され、新たなスタートを切りました。

主な出演者（レギュラー・キャスター）

Morning: 菅原美千子、向井政生、三浦聡子、中澤有美子など
Evening: 近藤美矩、秋沢淳子など

関連番組

JNNモーニング（JNNニュースバード）
JNNイブニング（JNNニュースバード）
JNNニュース
ベストタイム
JNNニュースの森
筑紫哲也 NEWS23
ネットワークトゥデイ（TBSラジオ）
BS-TBSニュース（現在の同局朝のニュース番組）
* 報道1930（現在i-NEWS Eveningと同時間帯に放送されているニュース番組）

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