ネットワークトゥデイ:JRN系列の平日夕方の報道番組
1963年から続くラジオニュース番組の流れを汲む『ネットワークトゥデイ』は、JRN系列で平日夕方に放送されている
TBSラジオ制作の
報道番組です。ラジオニュースが原稿読み中心である中、独自取材による音源や、JRN加盟各局からのレポートを積極的に取り入れる点が特徴です。
番組の歴史と概要
『ネットワークトゥデイ』は、
1993年4月5日に放送開始されました。そのルーツは1963年の『ニュースハイライト』、そして
1990年代初頭の『イブニングネットワーク』にまで遡ります。『ニュースハイライト』時代から培われたJRN各局の取材網を活用し、その日に起きた重要な出来事や話題について、取材テープや記者・アナウンサーのレポートなどを交えて詳しく解説する形式を取っています。
番組は、主にJNN系列の昼の情報番組で放送されたニュースコーナーからの素材を再編集して放送しています。夏季には、各局が共同で取り組んだ企画特集を放送するなど、多様なアプローチでニュースを伝えています。例えば、過去には「シリーズ・この30年間」や「ここから届けたい」といったテーマの企画が放送されました。
姉妹番組として、土曜日に放送されている『ウィークエンドネットワーク』があります。
TBSラジオでは、番組開始当初は他の番組に内包される形で放送されていましたが、
1995年4月から
2019年3月までは『
荒川強啓 デイ・キャッチ!』に内包されていました。この期間、後半のヘッドラインニュースは『ネットワーク・フラッシュ』として独立し、スポーツニュース番組『“ほっと”インフォメーション』と合わせて
同時ネット枠を形成していました。
2019年4月の改編で『ACTION』という番組に内包される形に変更され、17:30~17:44に単独番組として放送されるようになりました。また、ニュースデスク1名による進行というフォーマットに変更されました。『ネットワーク・フラッシュ』と『“ほっと”インフォメーション』は終了し、その内容は『ネットワークトゥデイ』に統合されました。
その後、『ACTION』の終了に伴い、『
荻上チキ・Session』に内包される期間を経て、2023年10月からは再び単独番組として放送されています。
各地域での放送形態
MBSラジオ(毎日放送)では、番組開始当初から夕方の生ワイド番組に内包する形で放送されています。また、
和歌山放送(WBS)でも同様の形式で放送されていますが、全国ニュースは『wbsニュース5』内の別のコーナーで放送され、『ネットワークトゥデイ』では主に
和歌山県内のローカルニュースが伝えられています。両局とも、夏のJRN企画特集には当初参加していませんでしたが、近年は参加するようになりました。
RKB毎日放送(
RKBラジオ)では、プロ野球シーズン中は企画ネットとして自社制作の生ワイド番組に内包され、オフシーズンは単独番組として放送されています。
プロ野球中継と重なる場合は、放送時間が変更されたり、休止される場合があります。
“ほっと”インフォメーション
『“ほっと”インフォメーション』は、
1992年10月から放送されている長寿番組で、当初はビジネスマン向けのミニ情報番組でしたが、『ネットワークトゥデイ』に内包されるようになってからはスポーツニュースの生放送枠に変わりました。スポンサーも三共(現・
第一三共ヘルスケア)から
日本コカ・コーラ(ジョージア)へと変遷しています。
2019年3月で終了し、その内容は『ネットワークトゥデイ』に統合されました。
キャスター
『ネットワークトゥデイ』では、
TBSラジオのニュースデスクが中心となって番組を進行しています。過去には、
荒川強啓や片桐千晶などがパーソナリティを務めていました。ネット局では、各局のアナウンサーがニュースを担当しています。MBSラジオでは、過去には松井昭憲などが担当していました。WBSでは、寺門秀介、高松良誠、笠野衣美などが担当しています。
RKBラジオでは、下田文代などが担当し、内包番組のパーソナリティとのクロストークも行われています。
放送時間とタイムテーブル
TBSラジオおよびJRN各局では、原則として月曜~金曜17:30~17:44に放送されています。放送時間は過去に何度か変更されており、番組構成も時代とともに変化しています。ネット局では、放送時間や番組構成に独自性が見られる場合があります。radikoの番組紹介カット画像も、2023年10月以降は統一デザインに変更されました。
取材網とネット局
JRN加盟局の広範な取材網を活用し、全国のニュースを伝えています。MBSラジオでは、
TBSラジオ経由で報道素材の
裏送りをしています。多くのネット局では、
文化放送制作の『
ニュース・パレード』も放送されています。ネット局は、独自にローカルニュースを挿入したり、番組構成を調整したりしています。