IBC TOP40

IBC TOP40：岩手を彩った伝説のラジオ番組

『IBC TOP40』は、1974年4月14日から1999年3月28日まで、岩手放送（現・IBC岩手放送）で放送されていたラジオ番組です。放送回数は全1299回を数え、岩手県内における音楽シーンを牽引する存在でした。

番組概要

この番組は、岩手県内各レコード店の売り上げを元にIBC岩手放送が独自に作成したランキングを発表する音楽番組でした。ランキング発表だけでなく、新曲のオンエアやアーティストへのインタビューなども行っていました。番組は終了しましたが、その形式は『ラジオさんさんまる』内のコーナー「IBCミュージックランキング」に受け継がれています。

当時、岩手県内でナンバーワンの聴取率を誇っており、単なる音楽番組に留まらず、リスナー参加型の様々なコーナーが人気を博しました。

ベスト3予想人のコーナー：リスナーから特定の順位の曲を予想してもらうクイズコーナー。ランキング予想とは関係のないネタを盛り込んだハガキや手紙が多数寄せられ、番組内で最も投稿が多いコーナーでした。
公開放送：日曜日には県内各地のイベント会場に赴き、公開放送を実施。リスナーとパーソナリティ、リスナー同士の交流の場となっていました。
リクエスト：電話による曲のリクエストを受け付け、ランキングに加味。リクエストした人の名前が一部読み上げられました。

番組は長きにわたり放送されていましたが、放送時間は当初頻繁に変更されていました。1983年4月からは14時から18時までとなり、その後は安定しました。番組終了時は13時から17時30分までの放送でした。

復活特番

番組終了から2年後の2001年4月1日には、『IBCトップ40新世紀スペシャル』が放送され、大塚富夫と千輝順子のコンビが復活し、往年のファンを喜ばせました。

さらに、IBC岩手放送開局60周年を迎えた2013年12月25日には、特別番組『IBCラジオ60年の歩み』内で、番組末期に使用された2代目のオープニングテーマと共に、大塚富夫と千輝順子のコンビが登場。短い時間ながらも当時のテイストを再現しました。

2023年7月9日には、IBC開局70周年と大塚富夫アナウンサーの50周年を記念して、再び1日限りの復活放送が行われ、大塚富夫と今井日奈子がパーソナリティを務めました。

TBS「ザ・ベストテン」との関わり

1978年1月から1989年9月までの間、TBSの音楽番組『ザ・ベストテン』の四要素の1つであるラジオ総合ベスト10の岩手放送のデータとして、『IBC TOP40』のランキングが活用されていました。

その他

木魚：「ベスト3予想人のコーナー」で木魚を叩く音が使用されていましたが、スタジオで生で叩いていました。
IBCラジオドラマチック競馬中継：現在も『のりこの週刊おばさん白書』内で継続する「IBCラジオドラマチック競馬中継」が放送されました。

関連人物

姫神（当時：姫神せんせいしょん）：同番組でチャート上位に入ったことが、全国的な人気を得る足掛かりとなりました。他にもNSPや高橋研などの地元出身者は常にチャート上位に入っていました。
伊藤政則：学生時代に岩手放送のレコード室でアルバイトをしており、同番組の立ち上げを間近で経験しました。最終回には電話でゲスト出演しています。
ジョージ・ウィンストン: 葉書のコーナーのBGMに「Longing/Love」が使用されました。
* メゾフォルテ：1984年から1990年までのエンディング曲に「スプリング・フィーバー」が使用されました。

『IBC TOP40』は、岩手県の音楽シーンに大きな影響を与えたラジオ番組として、多くの人々の記憶に残っています。

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