ICQ

ICQ (アイシーキュー) とは

ICQは、[1996年]]11月15日にイスラエルのMirabilis社によって開発された[[インスタントメッセンジャー]です。その名称は「I seek you（あなたを探している）」というフレーズに由来しています。

IMの草分け的存在であり、後発のソフトウェアにシェアを奪われながらも、2024年までサービスが継続されました。Mirabilis社は1998年にAOLに買収され、その後2010年にはロシアのDigital Sky Technologies（現Mail.Ruグループ）に売却されています。

特徴

ICQは、その多彩な機能と優れたユーザーインターフェースで支持を受け、約4年で登録ユーザー数が1億人を突破しました。全盛期には世界中で1千万人以上のユーザーが利用していました。当時としては画期的な、相手のコンピュータとP2Pでファイルを転送する機能も搭載していました。

一時スパム行為が蔓延しましたが、フィルタ機能の強化で対応。サービス終了まで、アップデートや新規OSへの対応が続けられていました。

複数の言語に対応していましたが、インターフェースは基本的に英語表示でした（AndroidとiOSでは日本語表示が可能）。しかし、日本語メッセージの送受信は問題なく行えました。非公式の日本語化パッチや一時的な公式日本語版も存在しました。

他サービスとの連携

AOLに買収された際、AIMとプロトコル（OSCARプロトコル）が共通化され、ICQとAIM、iChat間で相互通信が可能となりました（現在のバージョンでは不可能）。

バージョン7では、Facebookチャットへの対応、Facebookの閲覧・投稿、Twitterへの投稿など、ソーシャル・ネットワーキング・サービスとの連携が強化されました。バージョン7.6では、GoogleトークやGoogle+ユーザーとのチャットにも対応しました。バージョン8ではTwitterの閲覧・投稿機能は削除されましたが、Jabber(XMPP)とMail.ru Agentに対応し、統合メッセンジャーとしての側面も強まりました。しかし、2016年にリリースされたバージョン10では、これらの機能は削除されました（2016年以降、バージョン8以前を使ってもソーシャルネットワークとの連携機能は使用できません）。

2020年には、これらの機能を一新させたICQ Newが公開されました。

Web版ICQ

WEB ICQ（旧名：ICQ2go）という公式サービスを通じて、Web上からの利用も可能でした。

サービス終了

2024年6月26日をもってサービスが終了しました。

関連情報

プロトコル互換ソフト

Miranda IM
Pidgin

外部リンク

* ICQ.com(公式サイト)

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