IMAGE (LUNA SEAのアルバム)

アルバム『IMAGE』の概要

日本のロックバンドLUNA SEAのメジャー・デビューアルバム『IMAGE』は、彼らにとって通算2作目のオリジナルアルバムです。このアルバムは初回限定盤が特徴的な透明帯仕様となっており、2007年12月5日にリマスタリング版として再発され、あわせて「Déjàvu」のPVが収録されたDVDとの2枚組でリリースされました。

特に注目すべきは、メジャーデビューにあたってのレコーディングプロセスの徹底さです。バンドは“1000分の4の音のズレ”にまでこだわり、非常に時間がかかりました。レコーディングは3つのスタジオを掛け持ちする形で行われたため、メンバーは相当に苦労した様子です。

ギタリストのSUGIZOは「このレコーディングを通じて、こだわる必要のない部分も見えてきた」と語り、ドラム担当の真矢は「初めて大規模なスタジオで録音する際に、音の細部にまで耳を傾けなければならず、自分のドラムの音に悩まされました」と述べています。このような真剣な姿勢が、作品のクオリティを高める要因となったのでしょう。

アルバムのタイトルはメンバー全員の意見が集約されて決定され、各曲のタイトルについてはRYUICHIが担当しました。さらに、歌詞カードにはSUGIZOが持つ人形が印刷されており、これは人形作家・天野可淡による作品です。

収録曲と楽曲解説

『IMAGE』には様々な楽曲が収録されており、それぞれに独自のストーリーや背景があります。

• - CALL FOR LOVE

女性の多重コーラスが印象的なこの曲は、LUNA SEAの楽曲の中で最も短いものであり、わずか43秒で次の「Déjàvu」に接続します。

• - Déjàvu

SUGIZOが1991年のツアー中に精神的に落ち込んでいた際に作曲した唯一の曲であり、バンド初となるPVも作られました。ライブでも長年にわたり定番曲として愛され続けています。

• - MECHANICAL DANCE

インディーズ時代から存在しており、当時とは歌詞が異なるバージョンもありました。

• - WALL

表題曲であり、アルバム名とは異なる「イマージュ」という表記がなされています。INORANが本作に込めた思いを表した曲で、アコースティックギターで演奏されています。

• - SEARCH FOR REASON

RYUICHIのLUNA SEA加入後初めての作詞作品であり、バンドにとっても重要な位置づけの曲です。

• - IMITATION
• - VAMPIRE'S TALK

元々「FEELING」という曲名でしたが、INORANの納得が得られず、アレンジを重ねた結果、現在の形に落ち着きました。

• - SYMPTOM

短いが印象的な楽曲で、最後にはユニークな音の仕掛けが施されています。

• - IN MIND & MOON

1stアルバムから再アレンジされ、女性コーラスやヴァイオリンが追加されました。

• - WISH

“皆で歌えるポジティブな曲”を目指して作られ、ライブでは恒例の合唱パートが特徴です。

エピソード

2018年12月22日のライブ「IMAGE OR REAL」では、アルバム収録曲の全曲が演奏され、多くのファンが感動を覚えた瞬間でした。このように、LUNA SEAの『IMAGE』は、バンドの初心を忘れずに、音楽への探究心と実験的な姿勢を体現した作品と言えるでしょう。

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