IMAGICAエンタテインメントメディアサービス

株式会社IMAGICAエンタテインメントメディアサービス：映像制作の総合プロバイダー

株式会社IMAGICAエンタテインメントメディアサービスは、映画、ドラマ、アニメーションといった映像作品を対象とした、多岐にわたるポストプロダクションサービスを提供する日本の企業です。IMAGICA GROUPの完全子会社として、2021年1月に株式会社IMAGICA ETとして設立され、同年3月に現在の社名に変更されました。東京都港区に本社を置き、日本音声製作者連盟、日本動画協会、日本ポストプロダクション協会、外国映画輸入配給協会などに加盟しています。

幅広いサービスと高い技術力

同社は、映像制作におけるあらゆる工程をカバーする包括的なサービスを提供しています。具体的には、撮影データ管理、オフライン・オンライン編集、合成、CG/VFX、カラーグレーディング、MA・サウンドデザイン、ダビングといった映像制作技術サービスが中心です。数多くの日本映画、ドラマ、CM、ミュージックビデオ制作に携わってきた経験豊富なカラリストやサウンドエンジニアが所属しており、高い技術力を誇ります。

デジタルシネマ関連サービスにおいては、映画館上映用のDCP（デジタルシネマパッケージ）の作成や劇場へのデリバリー、KDM（Key Delivery Message）管理など、上映に必要な一連の業務を担っています。東京都港区にある竹芝メディアスタジオには、検定試写室も備えています。

さらに、同社は映画フィルムの現像、デジタル化、フィルム化といったサービスも提供しています。8mmから35mmまでの各種フィルムに対応し、ネガ、ポジ、デュープネガ、マスターポジ、インターネガといった幅広いフィルム現像に対応できる体制を整えています。

アニメーション制作においては、編集を中心としたポストプロダクションサービスを提供。アニメーション制作現場におけるモニターのカラーマネジメントなど、制作環境の最適化にも貢献しています。

グローバルな展開も見据え、映像コンテンツのローカライズにも力を入れています。海外作品を対象とした日本語吹替版・字幕制作、日本の作品を海外言語にローカライズするサービスを提供し、インバウンド・アウトバウンド両面で国際的な映像制作をサポートしています。

貴重な映像資料の保存・修復にも取り組んでおり、旧作映画や記録映画などのフィルム修復サービスを提供しています。経年劣化や映写機によるダメージを受けたフィルムに対し、物理的な修復やデジタル修復を組み合わせた高度な技術を用いています。さらに、旧規格VTRテープのデジタルデータへの移行（マイグレーション）サービスも提供し、貴重な映像資料の保存に貢献しています。

パッケージメディア（UHDBD、BD、DVD）制作のためのデータエンコード、オーサリング、プレスマスター制作、そしてVOD配信（OTT）向けのファイルフォーマット変換、メタデータ作成・加工といったサービスも提供しています。デジタル配信に最適化されたコンテンツ制作から、配信プラットフォームへの展開まで、幅広いサポート体制を整えています。

多拠点展開と成長

同社は、東京（竹芝メディアスタジオ、汐留サウンドスタジオ、荻窪アニメーションハウス、荻窪アニメーションハウス はなれ、品川プロダクションセンター）、大阪（大阪プロダクションセンター）などに事業所を展開し、全国規模でのサービス提供体制を構築しています。2022年には日本国内で初めてEIDR（Entertainment Identifier Registry）のメンバーに加入するなど、業界をリードする存在として積極的に活動しています。2023年には東宝株式会社との合弁会社である株式会社シネマコネクトを通じ、デジタルシネマ関連サービスの営業を開始するなど、更なる事業拡大を推進しています。

継続的な進化

IMAGICAエンタテインメントメディアサービスは、常に最新の技術を取り入れ、高品質なサービスを提供することにより、映像業界の発展に貢献し続けています。今後も、多様なニーズに対応できるよう、技術革新と事業拡大を継続していくことが期待されます。

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