IMCD

IMCD：グローバルに展開する特殊化学品商社

IMCD（アイエムシーディー）は、特殊化学品、医薬品・食品添加物などを専門とする、世界的な商社です。オランダのロッテルダムに本社を置き、50カ国以上に事業拠点を展開し、グローバルなネットワークを駆使して、多様な顧客への販売、マーケティング、物流サービスを提供しています。日本においてもIMCDジャパン合同会社として事業を展開しています。

歴史：買収と成長

IMCDは1995年、ロッテルダムに拠点を置く複合企業体の一部門として設立されました。当初は「Internatio-Müller Chemical Distribution」という名称でしたが、1998年にはBP社の石油化学品販売部門を買収するなど、積極的な事業拡大を展開。その後、母体の解体などを経て、IMCDとして独立し、複数の投資ファンド傘下を経て、2014年には株式公開を果たしました。

上場後も、アメリカをはじめとする各国で同業他社の買収を継続し、規模を拡大しています。代表的な買収事例としては、2016年のMutchler Inc.（アメリカ）、2018年のVelox（ドイツ）、同じく2018年のE.T. Horn Company（アメリカ）などがあります。これらの買収を通じて、IMCDは製品ポートフォリオの拡充とグローバルな市場におけるプレゼンス強化を図ってきました。

事業内容：多様な顧客へのサービス提供

IMCDは、幅広い業界の顧客に対して、特殊化学品や関連製品の販売、マーケティング、物流サービスを提供しています。取り扱い製品は、化学品全般、食品添加物、パーソナルケア製品、コーティング材料、潤滑油など多岐に渡ります。顧客企業のニーズに合わせたソリューションを提供することで、サプライチェーンにおける重要な役割を担っています。

日本法人：IMCDジャパン合同会社

IMCDジャパン合同会社は、2016年に東京オフィス（品川区）、2017年には大阪オフィス（吹田市）を開設しました。日本市場においても、多様な顧客企業に対し、高度な専門知識とグローバルネットワークを活用したサービスを提供しています。食品、医薬品、化粧品など、様々な業界の顧客をサポートすることで、日本の産業発展に貢献しています。

未来：継続的な成長とグローバル展開

IMCDは、今後も積極的な企業買収や技術革新を通じて、更なる成長を目指していくと予想されます。グローバルなネットワークと専門性を活かし、特殊化学品業界におけるリーディングカンパニーとしての地位を確固たるものにすることが期待されます。多様化する顧客ニーズに対応し、持続可能な社会に貢献する製品・サービスの提供を通じて、今後の発展が注目されます。

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