IN THE PRECIOUS AGE

『IN THE PRECIOUS AGE』（イン・ザ・プレシャス・エイジ）は、日本の女性ロックシンガー、浜田麻里が1987年9月1日にビクター音楽産業／Invitationレーベルからリリースした7枚目のオリジナルアルバムです。このアルバムは、彼女にとって初の海外レコーディング作品であり、アメリカ・ロサンゼルスで制作されたことが大きな特徴です。

制作の背景

このアルバムの制作にあたり、浜田麻里は大きな転換期を迎えていました。それまで所属していたビーイングを離れ、新たな音楽制作体制を構築する必要がありました。前作『PROMISE IN THE HISTORY』（1986年）の制作時から、その変化を見据え、計画的に準備を進めていたと言われています。彼女は、一気に新しい環境に飛び込むための綿密な準備を進めました。

サウンドプロデュースには、後にガンズ・アンド・ローゼズなどを手掛けることとなるマイク・クリンクを迎えました。演奏陣も全て現地のミュージシャンで固め、これまでの作品とは異なる、アメリカンロックを基調としたサウンドが展開されています。また、バラードナンバーを多く収録しているのも、このアルバムの特徴の一つです。

音楽性と特徴

『IN THE PRECIOUS AGE』では、浜田麻里の音楽性が大きく変化しています。それまでの日本のハードロックシーンで培ったスタイルに加え、アメリカンロックの要素を取り入れることで、よりダイナミックでスケール感のあるサウンドを実現しました。また、バラード曲では、彼女のボーカルの表現力が際立ち、聴く者の心を揺さぶります。このアルバムは、彼女の音楽キャリアにおける新たな可能性を示唆する作品となりました。

批評

音楽雑誌『CDジャーナル』は、このアルバムに対して、浜田麻里の先見性を評価しています。「コワモテのハードロックにも歌謡界への道があることを示した美形」と評し、彼女の存在が持つ先駆的な魅力を認めました。しかし、楽曲に関しては、「中身に新鮮さがなく、ズルッ」とやや否定的な評価を下しており、アルバム全体の出来に対する評価は分かれています。

収録曲

LPレコード盤、CD盤ともに収録曲は同じです。具体的な曲目については、情報提供が限られているため割愛します。

参加ミュージシャン

アルバムには、以下のミュージシャンが参加しています。

マイク・クリンク（サウンドプロデューサー）
その他、ロサンゼルスのスタジオミュージシャン多数

リリース日一覧

1987年9月1日：LPレコード盤、CD盤同時発売

外部リンク

Mari Hamada Official Siteによる紹介ページ
* IN THE PRECIOUS AGE

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