浜田麻里

浜田 麻里の音楽キャリア

浜田麻里（はまだ まり）は、1962年に東京都で生まれた日本のシンガーソングライターです。彼女は若い頃から音楽に対する情熱を持ち、小学校時代には合唱団に参加していました。中学生の頃には、コマーシャルソングの収録にも関わるようになり、その後、都立武蔵丘高校入学後に自身のバンド「麻里バンド」を結成します。さらに青山学院大学文学部に進学し、バンド「Misty Cats」のボーカリストとしても活動をしていました。

1980年代の成功

1983年にデビューを果たし、糸井重里のキャッチコピー「麻里ちゃんは、ヘビーメタル。」と共に、LOUDNESSの樋口宗孝プロデュースによるアルバム『Lunatic Doll〜暗殺警告』でメジャー・デビューを飾ります。その後、彼女は女性ロックボーカリストとしての地位を確立し、売上も好調で多くの注目を集めました。1985年には初シングル「Blue Revolution」をリリースし、ライブツアーにも力を入れ始めます。

1987年からはロサンゼルスでのレコーディングを開始し、著名なプロデューサーやミュージシャンと共にアルバム制作を行うようになりました。音楽性はハードロックからポップスへと広がりを見せ、ファンの裾野も広がっていきます。1988年には「Heart and Soul」がオリコンチャートトップ10入りを果たし、その年のNHK紅白歌合戦への出演も誘われましたが、辞退するという方針を貫きます。

1990年代の活躍

90年代には、「Heaven Knows」や「Paradox」、さらには「Cry For The Moon」といったヒットシングルを発表し、アルバム『COLORS』や『TOMORROW』なども大ヒットを記録しました。1993年にはチャリティーグループに参加し、音楽活動の幅をアジアやヨーロッパにまで広げることができました。

この時期は彼女の音楽スタイルが成熟を見せ、1996年にはウイスパー歌唱を取り入れたアルバム『Persona』をリリースしましたが、その後しばらくライブ活動を休止することになります。これに伴い、彼女は精神分析学を活かした作詞やレコーディング技術の習得にも取り組むようになりました。

2000年代以降の成長

2002年には日本国内での制作を再始動し、再びロック色の強いアルバム『marigold』を発表しました。その後もほぼ隔年でオリジナルアルバムをリリースし続け、デビュー20周年の際には記念アルバムを発表するなど、常に新しい挑戦を続けています。

2010年代には35周年を迎え、ベストアルバムやライブツアーなどを通じてファンとのつながりを強化。特に2018年には、初の大型野外フェスにも出演し、再評価される機会を得ました。

最新の活動

2023年4月、デビュー40周年を記念して『Soar』を発表、オリコン初登場で4位を記録しました。そして2023年10月からは、同アルバムを引っ提げたコンサートツアーが予定されています。加えて2024年2月には初期の映像作品をBlu-ray化し、多くのファンに新たな形でその魅力を届ける予定です。

浜田麻里は、デビューから40年以上にわたり、音楽に情熱を注いできたアーティストです。彼女のキャリアは、常に自己表現を追求する姿勢と、音楽ジャンルを横断して送り出される多様な作品群によって支えられています。今後の活動にもぜひ注目したいところです。

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