IPhone 8

iPhone 8の詳細解説

iPhone 8は、Appleが開発・販売した第11世代のiPhoneです。2017年9月12日に発表され、同年9月22日に発売されました。キャッチコピーは「ガラスから生まれたiPhone」で、その名の通り、背面がガラスパネルに変更されたことが大きな特徴です。

デザインと外観

外観はiPhone 7とよく似ていますが、背面がガラスパネルになったことで、ワイヤレス充電に対応しました。また、iPhone 4/4sのような、ガラスとアルミフレームを組み合わせた構造になっています。ガラスは耐久性の高いものが使用され、背面カラーは7層のカラープロセスを経て作られたシルバー、ゴールド、スペースグレイ、プロダクトレッドの4色が提供されています。アルミフレームも背面カラーに合わせています。また、iPhone 8はIP67等級の防水・防塵性能を備えています。

主な機能と特徴

ワイヤレス充電: 背面がガラスパネルになったことで、Qi規格のワイヤレス充電に対応しました。最大7.5Wで充電が可能です。
Apple A11 Bionicチップ: 性能が向上したA11 Bionicチップを搭載しており、CPUは4つの効率コアがiPhone 7のA10チップより最大70%高速化、2つの性能コアは最大25%高速化されています。さらに、6つのコアすべてを同時に使用することも可能です。GPUもA10より最大70%高速化されています。
カメラ: 12メガピクセルの背面カメラは、光学手ブレ補正機能を搭載しています。センサーとカラーフィルタの性能が向上し、画質が向上しています。前面カメラは7メガピクセルで、1080pでのビデオ撮影とスローモーションビデオ撮影が可能です。
FeliCa: 日本国内でApple Payを利用可能にするFeliCaが、全世界のモデルで利用できるようになりました。これにより、日本国外モデルでも日本国内でApple Payを利用できます。
ディスプレイ: 4.7インチRetina HDディスプレイは、より広い色域（DCI-P3準拠）に対応し、True Toneテクノロジーも搭載されました。
ホームボタン: iPhone 7同様の静電容量方式を採用しており、電源オン時にはTaptic Engineによるフィードバックがあります。

その他

サイズと重量: iPhone 7よりもわずかに大型化し、重量も10g増えて148gになりました。
高音質コーデック: Enhanced Voice Services（EVS-WB）に対応しました。
auの対応: KDDI・沖縄セルラー電話連合（au）では、3G回線での音声通話とデータ通信に非対応となりました。VoLTE契約のau ICカードが必要になります。
急速充電: USB-C - LightningケーブルとUSB-PD充電器を使用すると、30分で50%まで充電できます。
ソフトウェア: iOS 11がプリインストールされており、最新のiOS 17ではサポート対象外となっています。
ロジックボード交換プログラム: 2017年9月から2018年3月に製造された一部のモデルには、フリーズや再起動が起きる欠陥があり、ロジックボード交換プログラムが実施されていました（現在は終了）。

付属品

EarPods with Lightning Connector、Lightning - USBケーブル、5W USB電源アダプタ、マニュアル、Lightning - 3.5mmヘッドフォンジャックアダプタが付属しています。現在は「Lightning - 3.5mmヘッドフォンジャックアダプタ」は同梱されていません。

総括

iPhone 8は、iPhone 7の基本デザインを踏襲しつつも、ワイヤレス充電、性能向上したA11 Bionicチップ、カメラの画質向上など、多くの進化を遂げたモデルです。背面がガラスパネルになったことで質感も向上しており、多くのユーザーから支持されました。

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