IPhone XS/XS Max

iPhone XS / XS Max：詳細解説

iPhone XSとXS Maxは、Appleが2018年に発表した高性能スマートフォンです。これらのモデルは、前モデルのiPhone Xのデザインを踏襲しつつ、内部の性能を大幅に向上させました。以下に、その詳細を解説します。

発表と発売

2018年9月12日、Apple Special Eventで発表されたiPhone XSとXS Maxは、同月14日に予約受付が開始され、21日に発売されました。このイベントは、Appleの本拠地であるカリフォルニア州クパチーノのSteve Jobs Theaterで開催されました。

後継モデルであるiPhone 11 Pro/11 Pro Maxの発表に伴い、2019年9月10日にApple Storeでの販売が終了しました。しかし、これらのモデルは2024年6月11日に発表されたiOS 18のサポート対象となり、歴代最長のサポート期間を誇るiPhone 6s/6s Plusに並ぶこととなりました。

デザインと仕様

iPhone XSとXS Maxは、ホームボタンのない全画面デザインを採用しています。特に、XS Maxは6.5インチの大画面ディスプレイを搭載し、より迫力のある映像体験を提供します。XSは5.8インチのディスプレイを搭載しています。

耐水・防塵性能

前世代のiPhone Xよりも耐水・防塵性能が向上し、IP68等級を取得しています。これにより、より安心して日常生活で使用できるようになりました。

チップセット

SoCには、TSMCの7ナノメートル FinFETプロセスで製造されたApple A12 Bionicチップが採用されています。これにより、処理能力と省電力性が大幅に向上しました。

オーディオ機能

高音質コーデックであるEnhanced Voice Services（EVS-WB）に対応し、よりクリアな音声通話が可能です。また、Taptic Engineによるハプティクス機能や3D Touchも搭載されています。3D Touchは、このモデルが最後の採用となりました。

ストレージ

iPhoneシリーズとして初めて、512GBのストレージモデルが発売されました。これにより、大量の写真や動画を保存できるようになりました。

カメラとオーディオ

ビデオ撮影時のステレオ録音に対応した初のiPhoneであり、より臨場感のある動画撮影が可能です。

フレーム

iPhone Xと同様にステンレス製フレームを採用しており、無着色のシルバーに加え、ゴールドとスペースグレイはPVD着色プロセスによって着色されています。

デュアルSIM

iPhoneとしては初のデュアルSIM（nanoSIMとeSIM）に対応しました。これにより、デュアルSIMデュアルスタンバイ（DSDS）が利用可能になりました。ただし、中華人民共和国、香港、マカオ版のXS MaxはデュアルSIMスロットを搭載し、eSIMは使用できません。XSについては、香港、マカオ版ではeSIMが使用可能ですが、中国本土版では利用できません。

技適番号

XSの技適番号は003-180166、XS Maxの技適番号は003-180167です。

通信速度

データ通信での最大受信速度は、NTTドコモのPREMIUM 4Gで844Mbps、KDDIでは818.5Mbps、ソフトバンクでは676Mbpsに対応します。NTTドコモの受信実効速度は120Mbps～234Mbps、送信実効速度は15Mbps～37Mbpsです。

急速充電

iPhone XS/XS Maxは急速充電に対応しており、Apple USB-C - Lightningケーブルと対応するUSB-C電源アダプタを使用することで、30分で最大50%まで充電可能です。対応するApple USB-C電源アダプタは、18W、20W、29W、30W、61W、67W、87W、96W、140Wです。ただし、18Wを超えるアダプタを使用しても、出力は18Wと同等になります。iMacのUSB-Cポートからは15W、MacのUSB Type-Aポートからは10Wでの急速充電が可能です。

付属品

iPhone XS/XS Maxには、以下の付属品が同梱されています。

EarPods with Lightning Connector
Lightning - USBケーブル
5W USB電源アダプタ
マニュアル

まとめ

iPhone XSとXS Maxは、高性能なA12 Bionicチップ、進化したカメラ、そして大画面ディスプレイなど、多くの魅力的な機能を備えたスマートフォンです。初のデュアルSIM対応や、ビデオ撮影時のステレオ録音対応など、革新的な機能も数多く搭載されており、現在でも多くのユーザーに愛用されています。

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