Ib (ゲーム)

『Ib』（イヴ）: 脱出ホラーアドベンチャーゲーム

概要

『Ib』は、kouriが手がけたRPGツクール2000製のホラーアドベンチャーゲームです。2012年に無料で公開され、2014年の最新バージョン1.07を経て、2022年にはリメイク版がSteamに、2023年にはNintendo Switch版が発売されました。プレイヤーは、少女イヴになり、迷い込んだ奇妙な美術館からの脱出を試みます。物語は、芸術家ゲルテナの美術展を訪れた際に始まります。美術館内で出会うキャラクターたちや、様々な美術作品に隠された謎を解くことで、エンディングに至ることが可能です。

ゲームシステム

『Ib』は戦闘を一切持たない探索型のゲームであり、エンディングは合計7つ存在します。ゲーム内の選択肢やプレイヤーの行動によって、ストーリーが大きく変化するマルチエンディング形式です。特に特徴的なのは、主人公の命が一輪の薔薇によって表現され、その花びらの枚数がヒットポイントに相当します。また、特定のポイントでノートとペンを使いセーブすることができ、プレイヤーは細部まで探索することを楽しむことができます。さらに、公式サイトでは攻略のヒントも公開されています。

登場人物

• - イヴ（Ib）: 9歳の少女で、茶髪に赤い目を持ち、美術館での一連の冒険の主役。無口でありながら、選択肢を通じて様々なキャラクターと関わっていく。
• - ギャリー（Garry）: 不思議な世界でイヴと出会う男性。手に持っているライターが特徴で、彼女の旅を手助けする。
• - メアリー（Mary）: 金髪の少女で、好奇心旺盛で明るい性格。イヴとギャリーと共に行動するが、深い謎を抱えている。
• - ワイズ・ゲルテナ（Weiss Guertena）: 美術館の作品の作者で、物語の起点ともなる存在。

美術館の作品

ゲームに登場する作品たちは、ゲルテナの独特の美術スタイルを反映しており、イヴたちを狙う存在でもあります。赤い服の女、黒いマネキン、青い人形など多彩なキャラクターが、探索や謎解きの中でプレイヤーを脅かします。

発展と受容

『Ib』は、その独自のゲーム性や物語性から多くの支持を集め、2012年には多くのファンアートが作成されました。また、リメイク版の発表や、展示会の開催など、多岐にわたる展開が続いています。ファンによる作品やコンテストも開催され、コミュニティとしても成長を見せています。さらに、評価も高く、特にそのグラフィックや静かな恐怖感が印象的とされています。

まとめ

『Ib』は、単なるホラーゲームに留まらず、深いストーリーと多様なキャラクター、巧妙な謎解き要素を兼ね備えた作品です。多くのプレイヤーがこの作品に魅了されるのも納得の内容であり、今後の発展にも期待が寄せられています。

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