Internet Explorer 6

Microsoft Internet Explorer 6 (IE6) について

Microsoft Internet Explorer 6（IE6）は、マイクロソフトが2001年8月27日に公開したウェブブラウザです。日本語版は同年9月19日にリリースされました。Internet Explorerファミリーの一員であり、その登場は当時のインターネット利用環境に大きな影響を与えました。

概要

IE6は、Windows XPやWindows Server 2003に標準搭載されたほか、Windows NT 4.0、Windows 98、Windows 98 SE、Windows Me、Windows 2000といった幅広いOSに対応していました。2004年には8割以上の圧倒的なシェアを誇り、インターネットブラウザのデファクトスタンダードとしての地位を確立しました。

しかし、その後のインターネット技術の進歩とともに、IE6の設計の古さが目立つようになりました。特に、セキュリティホールやHTMLの公式規格とのずれは深刻な問題となり、Web開発者にとっては大きな負担となっていました。そのため、マイクロソフトはIE8以降への移行を強く促し、IE6のシェアを1%未満にすることを目標としました。

2013年以降、IE6を新規にインストールしようとするとエラーが発生し、ダウンロードすらできない状態になっています。しかし、現在でも一部の企業ではIE6でしか動作しないWebページが残存しており、移行が困難な状況が続いています。

特に中華人民共和国では、Windows XPの利用率が高いため、IE6のシェアも依然として高い状況にあります。これは、IE6のサポート終了後も、多くのユーザーが旧環境でインターネットを利用せざるを得ない状況を示しています。

Windows XP向けのサポートは2014年4月9日に終了し、Windows Server 2003向けのサポートも2015年7月14日に終了しました。これにより、IE6のセキュリティリスクはさらに高まり、ユーザーはより新しいブラウザへの移行が推奨されています。

リリース履歴

IE6は、いくつかのバージョンアップを経て、最終的にはService Pack 1 (SP1) がリリースされました。しかし、後継のIE7、IE8の登場によって、IE6の利用は徐々に減少していきました。

最小システム要件

IE6を動作させるための最小システム要件は以下の通りです。

CPU: 486/66MHz以上のCPU
OS: Windows 98 以降
ディスプレイ: スーパーVGA (800 x 600) 256色モニター
デバイス: マウスまたは互換性のあるポインティングデバイス
RAM: Windows 98の場合は64MB、Windows MeやWindows XPの場合は128MB
容量: Windows 98の場合は8.7MBの空きハードディスクドライブ、Windows NT 4.0以上の場合は12.7MBの空きハードディスクドライブ

これらの要件は、現在のPC環境から見ると非常に低いですが、当時の一般的なPC環境に合わせて設計されていました。

まとめ

IE6は、かつてインターネットの普及に大きく貢献したブラウザですが、技術の進歩とともに、その役割を終えつつあります。セキュリティや開発上の問題から、最新のブラウザへの移行が強く推奨されています。

外部リンク

Internet Explorer 6 SP1 ダウンロード ページ(2011年3年19日にアーカイブ)
Internet Explorer ブログ (日本語版) 2010年～2015年
Internet Explorer の歴史 (2012年4年3日にアーカイブ)
Internet Explorer 開発チームのブログ（英語）2004年～2015年 (2016年4年13日にアーカイブ)
* Internet Explorer 6 カウント ダウン | IE6に死を（英語）

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