Invitation (柴咲コウの曲)

柴咲コウ 10thシングル『invitation』：太陽の光と影を織りなす感傷的な旋律

2000年代後半、女優としてだけでなく、シンガーソングライターとしても活躍していた柴咲コウ。2008年リリースの10枚目のシングル『invitation』は、彼女の音楽性を象徴する作品として高い評価を受けています。

前作『影』から約半年後のリリースとなった本作は、TBS系ドラマ『タイヨウのうた』の主題歌に起用されました。同局のドラマ『白夜行』の主題歌だった『影』と同様に、ドラマの世界観を見事に表現した楽曲となっています。

シングルには表題曲『invitation』の他に、『one’s heart』、『シフォンブルーのカーテン』、『invitation （Backing Track）』の計4曲が収録されています。

『invitation』は、柴咲コウ自身が作詞を手掛け、Jin Nakamura氏が作曲、市川淳氏が編曲を担当。軽快なリズムと切ないメロディーが織りなす、独特の雰囲気は多くのリスナーを魅了しました。歌詞には、太陽の光と影、喜びと悲しみといった対照的な感情が繊細に表現されており、聴く者の心に深く響く楽曲となっています。柴咲コウ本人はジャケット帯に「楽しく聴いて、でも、ちょっと感慨深い。そうなると嬉しいな…。」とコメントしており、楽曲への想いが感じられます。

カップリング曲の『one’s heart』は、藤谷一郎氏が作曲、華原大輔氏が編曲を担当。柴咲コウの柔らかな歌声が際立つバラードで、『invitation』とはまた違った魅力を持っています。『シフォンブルーのカーテン』は、Jin Nakamura氏が作曲、CHOKKAKU氏が編曲を担当。タイトルからも想像できる通り、どこかノスタルジックで、心に染みるメロディーが特徴です。

ミュージックビデオは沖縄を舞台に撮影され、柴咲コウの他に窪田正孝と飛鳥凛が出演しています。美しい沖縄の風景と、楽曲の世界観が融合した映像は必見です。

『invitation』は、リリース後、様々なメディアで取り上げられ、高い人気を獲得。美吉田月によるカバー（アルバム『Ska Flavor#2』収録）や、アーケードゲーム『GuitarFreaksV4』、『DrumManiaV4』へのカバー曲収録など、その人気は音楽のジャンルを超えて広がっていきました。

現在も、柴咲コウの代表曲として、多くのファンに愛され続けている『invitation』。様々なアルバムに収録されており、『嬉々♥』『Single Best』『KO SHIBASAKI ALL TIME BEST 詩』などに収録されています。カップリング曲である『one’s heart』は『The Back Best』『Love&Ballad Selection』といったアルバムにも収録されています。

『invitation』は、柴咲コウの音楽性、そして女優としての魅力を凝縮した、まさに集大成ともいえるシングルと言えるでしょう。ドラマ『タイヨウのうた』の世界観を彩り、多くのリスナーの心に寄り添う名曲です。

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