J-cref

J-crefは、Microsoft Windows環境で動作するテキストエディタです。洗練されたユーザーインターフェースと、現代的なアイコンデザインが特徴的です。このエディタは、かつてはシェアウェアとして提供されていましたが、一部機能を制限したフリーウェア版も存在していました。

タブエディタとしての機能

J-crefは、タブブラウザのように複数のファイルをタブで切り替えて表示し、同時に編集できるタブエディタです。これは、多くのファイルを扱うプログラマーやライターにとって非常に便利な機能です。Delphiで開発されたこのエディタは、その安定性とパフォーマンスにおいても評価されています。

歴史と変遷

当初、J-crefはシェアウェアと、プロジェクト管理機能を省いたフリーウェアの2つのバージョンで配布されていました。その後、シェアウェア版はJ-cref v2へとバージョンアップし、さらに2007年1月7日にはJ-cref v3が公開されました。このv3の公開に伴い、J-cref v2およびv1の開発は終了しましたが、バグ修正は継続して行われると発表されました。シェアウェアとしての試用期間は、初回起動から30日間でしたが、試用期間後も機能制限は行われず、ライセンスキー登録を促すダイアログが表示されるのみでした。

しかし、作者が新たに開発したGinnieへと移行したため、J-crefはシェアウェアとしての位置づけは変わらないものの、現在は一切の制限なく利用できます。ライセンスキー登録を促すダイアログも廃止され、完全無料で全ての機能を利用可能です。

主な機能

J-crefには、以下のような多彩な機能が搭載されています。

タブを利用したマルチ編集機能: 複数のファイルをタブで切り替えながら同時に編集できます。
予約語などの色分け機能: プログラミング言語の予約語などを色分け表示し、視認性を向上させます。
マクロ機能: JScriptやVBScriptに対応したマクロを利用できます。さらに、ActivePerl、ActiveRuby、Pythonなどのスクリプト言語がインストールされていれば、これらの言語も使用可能です。
詳細な設定機能: ショートカットキーの割り当てなど、ほぼすべての機能に対して詳細な設定が可能です。
プロジェクト管理機能: 複数のファイルをまとめたプロジェクト単位で管理できます。
Unicode対応: 内部コードがUnicodeであるため、Shift-JISにない文字も扱うことが可能です（v3以降）。ただし、日本語環境での使用を前提としているため、外国語の表示は一部制限される場合があります。
ファイルタイプ設定の拡張: ファイルタイプ設定ファイルを追加することで、後から対応形式を増やすことが可能です。
補完定義ファイルの作成: ファイルタイプのキーワードを元に、補完定義ファイルを自動で作成する機能も備えています。

外部リンク

kntware.net (作者のホームページ)
Vectorシェアレジ

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