JAPAN BASE

JAPAN BASE：日本のラグビーを支える拠点

JAPAN BASEは、福岡県福岡市東区香椎浜ふ頭にある、日本ラグビーフットボール協会（JRFU）が運営するラグビーを中心とした大規模な練習施設です。2023年5月に全面開業し、日本代表チーム強化の拠点として、そして地域社会への貢献を目的として活動しています。

歴史と経緯

この施設は、かつてコカ・コーラウエストレッドスパークス（現・コカ・コーラレッドスパークス）の練習場として使用されていた「さわやかスポーツ広場」を起源とします。天然芝のグラウンドやクラブハウスなどを備え、地域住民にも開放され、広く活用されていました。しかし、2021年末にコカ・コーラレッドスパークスの活動が終了したことに伴い、施設の閉鎖が危惧される事態となりました。

この事態を受け、福岡県ラグビーフットボール協会が存続のための署名活動を行うなど、地域からの強い要望がありました。JRFUはコカ・コーラから施設の譲渡を受け、福岡市と協議を重ね、2022年9月、施設の継続使用に関する合意に達しました。その後、改修工事を経て、2023年5月にJAPAN BASEとしてグランドオープンを迎えたのです。

施設概要

広大な敷地約54,000平方メートルには、天然芝のメイングラウンドとサブグラウンド、100人を収容可能なホールを備えたコミュニティセンター、そして食堂と49室（計87人収容）の宿泊施設を擁するクラブハウスが整備されています。さらに、九州ラグビーフットボール協会の事務所も2023年3月に移転してきています。これらの設備は、日本代表チームの強化合宿や練習、そして地域住民向けのラグビースクールの開催など、幅広く活用されています。

活動と役割

JAPAN BASEは、日本代表チーム（男子・女子・ジュニア、15人制・7人制）の強化拠点として機能する一方、地域社会への貢献にも力を入れています。地元のラグビースクールや学生・社会人チームの利用を促進し、各種大会の開催などを通して、ラグビーの普及・振興に努めています。

2023年9月には、女子日本代表とフィジー代表のテストマッチが開催され、国際的な試合の舞台としてもその存在感を示しました。

スポンサーシップ

JAPAN BASEの運営には、多くの企業がスポンサーとして協賛しています。

大正製薬（プリンシパルパートナー）
JAL（日本航空）（オフィシャルパートナー）
ベネクス（オフィシャルパートナー）
ジャガー福岡中央（オフィシャルパートナー）

これらの企業の支援により、JAPAN BASEは今後も日本のラグビーの発展に貢献していくことでしょう。

将来展望

JAPAN BASEは、単なる練習施設にとどまらず、ラグビーの普及・振興、そして地域社会との連携を推進するハブとしての役割を担っています。国際的な試合開催や、地域住民向けのイベント開催など、今後ますますその活動の幅を広げていくことが期待されています。日本のラグビー界にとって、JAPAN BASEはかけがえのない存在となり、その未来を大きく支えるものとなるでしょう。

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