JAPANESE SINGER

JAPANESE SINGER

平井堅の通算8枚目のスタジオアルバム『JAPANESE SINGER』は、2011年6月8日にDefSTAR RECORDSからリリースされました。このアルバムは、3年3ヶ月ぶりのフルアルバムであり、特に注目すべきはその多様な形態です。通常盤のCDに加え、初回生産限定盤AおよびBにはそれぞれDVDが付属しており、合計3形態での発売が行われました。

前作である『FAKIN' POP』からの空白期間を経てのリリースとなった本アルバムは、平井堅の独特の音楽スタイルを反映しています。シングルに関連する楽曲が5曲、新たに制作された曲が8曲収録されており、アルバムの内容は非常に充実しています。シングルのカップリング曲は含まれておらず、全て新鮮な楽曲が提供されているのが特長です。

特に新曲「いとしき日々よ」については、平井堅のプロデューサーである松尾潔が関与しており、アルバム全体でも彼が総合プロデューサーとして名を連ねています。このコラボレーションにより、平井堅の音楽スタイルや表現力が一層引き立っています。

アルバムのディスクジャケットは、平井堅が丸い赤い球体を抱える姿が印象的で、初回限定盤A、B、通常盤それぞれ異なるショットが使用されています。この赤い球体には特別な意味が込められており、平井堅自身が「日本や地球、ハートといった大切なもののシンボル」として語っています。そのアートワークは、音楽とビジュアルが融合した魅力的な作品です。

本アルバムには、数々のテレビドラマや映画のタイアップ曲が含まれており、特に「いとしき日々よ」はTBSのドラマ『JIN-仁- 完結編』の主題歌として使用されました。さらに、「僕は君に恋をする」や「アイシテル」などもそれぞれ映画のテーマソングとして採用されています。このようなタイアップは、アルバムの魅力を更に引き立てる要素となっています。

発売当初には、東京銀座のソニービルで『平井堅 JAPANESE SINGER exhibition 2011』が開催され、ファンとの交流や曲に寄せられた思いを反映する趣向が凝らされました。リスナーたちはアルバムの中からお気に入りの曲を選び、キャッチコピーを募集するなど、参加型の企画が展開されました。

また、初回限定盤Aには、京セラドーム大阪での特別ライブ映像が収録されており、貴重なパフォーマンスを見ることができます。一方、初回限定盤Bにはミュージックビデオが収められており、視覚的にも楽しめる内容となっています。これにより、平井堅の音楽だけでなく、彼のライブパフォーマンスやビジュアルアートも楽しむことができます。

収録曲

1. Sing Forever（4:55）
2. いとしき日々よ（5:59）
3. CANDY（4:19）
4. お願いジュリー☆（4:03）
5. 僕は君に恋をする（5:08）
6. さよならマイ・ラブ（4:41）
7. R&B（3:36）
8. Girls 3x（4:25）
9. アイシテル（5:15）
10. BLIND（3:39）
11. Miss サマータイム（5:06）
12. 夢のむこうで（5:12）
13. あなたと（4:04）

このように『JAPANESE SINGER』は、平井堅の精力的な活動の集大成とも言える作品であり、様々な形で彼の音楽を楽しむことができます。

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