JAPANESKA

THE BOOMの『JAPANESKA』は、1990年9月21日にリリースされた3枚目のアルバムです。このアルバムは、THE BOOMにとって初のコンセプトアルバムであり、「日本」というテーマが色濃く反映されています。

収録曲には、沖縄民謡の要素を取り入れた「100万つぶの涙」や、日本の原風景を彷彿とさせる「からたち野道」などが含まれています。これらの楽曲では、三味線や和太鼓といった日本の伝統楽器が効果的に使用され、これまでのTHE BOOMの音楽性には見られなかった新たな試みがなされています。また、「夜道」では大正琴が用いられるなど、楽曲ごとに様々なアプローチがなされているのも特徴です。

興味深いことに、「100万つぶの涙」のレコーディング当時、宮沢和史はまだ沖縄の伝統楽器である三線を持っていませんでした。そのため、レコーディングでは本土の楽器である三味線が使用されています。このアルバムのレコーディングでは、THE BOOMのメンバー以外のミュージシャンが初めて招かれ、より豊かな音楽表現が追求されました。

『JAPANESKA』は、2005年8月3日にデジタルリマスターされ再発売されています。再発盤には、ボーナストラックとしてシングル「恐怖の昼休み」（1991年発売、アルバム未収録）が追加収録されています。

アルバムのリリース後には、全国ツアー「TOUR JAPANESKA」が1990年9月22日から翌1991年3月まで開催され、アルバムの世界観をライブで表現しました。

『JAPANESKA』は、THE BOOMが日本の音楽的ルーツを探求し、新たな音楽性を開花させた重要な作品と言えるでしょう。

収録曲
100万つぶの涙
からたち野道
夜道
その他

外部リンク
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