JAPUNCH

JAPUNCH（ジャパンチ）は、鮎沢まこと、ウノ・カマキリ、クミタ・リュウ、クロイワ・カズ、所ゆきよし、森田拳次の6人の漫画家によって構成される、日本の一コマ漫画グループです。

グループの変遷

JAPUNCHのルーツは、1987年に漫画家の山井教雄がフランスから帰国した際に、森田拳次に声をかけたことから始まります。山井は日本人初のFECO（ヨーロッパ漫画家連盟）会員であり、彼の呼びかけによって森田をはじめとする10人の漫画家が集まり、「FECO NIPPON」が結成されました。当初は海外の展覧会を中心に活動を展開していました。

1997年、森田拳次を中心として新たなグループ「JAPUNCH」が結成され、再スタートを切りました。その後、メンバーの変動があり、小澤一雄が脱退、鮎沢まことが加入しています。また、矢尾板賢吉は2009年に逝去されました。現在に至るまで、JAPUNCHは主に印刷媒体を活動の中心としています。

特筆すべき点として、森田拳次、クミタ・リュウ、ウノ・カマキリ、所ゆきよしといったメンバーは、漫画家協会の理事や漫画家協会賞の審査委員などの要職を断続的に務め、業界の発展にも貢献しています。

作品の特徴とテーマ

JAPUNCHの作品は、一コマ漫画という限られたコマ数の中で、テーマを深く掘り下げ、ユーモアや風刺を効かせた作風が特徴です。猫、犬、料理、酒、スポーツ、平和、日本と侍といった多様なテーマを取り上げ、各漫画家の個性が光る作品群を展開しています。

主な作品集

『CATOON』(1999)：猫をテーマにした一コマ漫画集。
『BBOW WOWW』(2000)：犬をテーマにした一コマ漫画集。
『VIVA,CHEF!』(2001)：料理をテーマにした一コマ漫画集。
『CIN CIN』(2002)：酒をテーマにした一コマ漫画集。
『I LOVE SPORTS』(2005)：スポーツをテーマにした一コマ漫画集。
『IMAGINE』(2003)：平和の「創像」をテーマにした一コマ漫画集。
『JAPAN as SAMURAI』(2014)：日本と侍をテーマにした一コマ漫画集。各メンバーが1冊ずつ、計6冊セットで刊行。

受賞歴

JAPUNCHの作品は、その芸術性と独創性が高く評価されており、数々の賞を受賞しています。

『VIVA,CHEF!』：平成13年度（第5回）文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。
* 『CIN CIN』：平成14年度（第6回）文化庁メディア芸術祭マンガ部門審査委員会推薦作品に選出。

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