JET CO.

UNISON SQUARE GARDENの2ndフルアルバム『JET CO.』は、2010年4月7日にリリースされました。前作『UNISON SQUARE GARDEN』から約1年ぶりとなる待望のフルアルバムであり、バンドの音楽性の進化を示す重要な作品です。

概要

『JET CO.』は、前作以降にリリースされたシングル表題曲「cody beats」を含む、全12曲を収録。プロデューサーには、数々の名作を手がけてきた佐久間正英を迎え、より洗練されたサウンドを追求しています。

アルバム制作中には、作詞・作曲を担当する田淵智也がスランプに陥るという苦難もありました。一時、外部のソングライターから楽曲提供を受ける案も浮上しましたが、最終的にはメンバー自身の力で乗り越え、完成に至りました。

また、『JET CO.』は、2022年現在において、タイアップ曲が収録されていない唯一のオリジナルアルバムとなっています。これは、UNISON SQUARE GARDENが、タイアップに頼らずとも、独自の音楽性で勝負できる実力を持っていることの証明と言えるでしょう。

楽曲について

メッセンジャーフロム全世界
2009年時点でライブで披露されていた楽曲で、今作で初めて音源化されました。ライブでの人気が高かった楽曲が、満を持してアルバムに収録された形です。
ライドオンタイム
こちらも「メッセンジャーフロム全世界」と同様に、2009年時点でライブで披露されていた楽曲です。ライブでの演奏を通して磨き上げられた楽曲が、アルバムの完成度を高めています。
アイラブニージュー
特徴的なフレーズ「アイラブニージュー（I LOVE NEED YOU）」は、田淵智也の造語です。文法的には誤りですが、田淵自身はこの言葉を非常に気に入っており、楽曲の重要な要素となっています。
23:25
田淵智也が「シングルで発売したい曲」と語るほど、思い入れの強い楽曲です。2007年〜2009年にはすでに楽曲は完成していましたが、スタッフからの評価が低く、シングル化の計画は立ち消えとなりました。楽曲の読み方は「にじゅうさんじ、にじゅうごふん」。イントロのフレーズは、『Catcher In The Spy』収録の「instant EGOIST」の間奏にヒントを得ています。10周年記念アルバム『DUGOUT ACCIDENT』には、再ミックスされたものが収録されています。

収録曲

アルバムには、上記の楽曲以外にも、UNISON SQUARE GARDENの個性が光る楽曲が多数収録されています。彼らの音楽性の幅広さと、確かな演奏技術が堪能できる、バラエティに富んだ内容となっています。

『JET CO.』は、UNISON SQUARE GARDENの初期の代表作として、彼らのファンはもちろん、ロックファンにとっても必聴のアルバムと言えるでしょう。

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