JNNイブニング

『JNNイブニング』は、TBSテレビのCS放送局であるTBSニュースバードにて、平日の夕方に生放送されていたニュース番組です。2002年4月に放送を開始し、2009年 3月31日まで約7年間にわたり視聴者にその日のニュースを届けました。同時期には、平日朝に放送されていた姉妹番組とも言える『JNNモーニング』（2005年3月終了）も存在しました。

番組概要

本番組は、CS放送を主としたニュース番組でしたが、過去にはBSデジタル放送のBS-i（現在のBS-TBS）やCS放送のC-TBSウェルカムチャンネルでも同時放送されていた時期があります。特にBS-iでは、独自のタイトル『JNNイブニング i-NEWS』として放送され、ニュースバードからの映像送出に加えて、BS-i独自の下部テロップ表示や、スタジオ部分の映像を16:9のアスペクト比で提供するなど、差別化を図っていました。

地上波のJNN系列局で平日夕方に放送されていた『JNNイブニング・ニュース』（2009年3月27日終了）とは異なる番組でしたが、内容は『イブニング・ファイブ』や『JNNイブニング・ニュース』といった地上波の夕方ニュース番組で放送された情報を再構成したものが中心となっていました。

キャスターが番組内で使用するテロップは、開始当初は番組独自のデザインでしたが、2008年3月31日からはTBSニュースバード全体で統一されたものに変更されました。

放送時間は、本放送が月曜日から金曜日の19時30分から20時30分でした。当初は再放送は行われませんでしたが、2008年3月31日から番組終了までの約1年間は、20時30分から21時30分に再放送も実施されました。また、2008年4月29日の昭和の日以降、最終回までは祝日も通常通り19時30分からの放送が行われるようになりました。

番組はプロ野球中継（トップ＆リレー中継を除く）がある場合は休止となることがありました。再放送期間中は、トップ＆リレー中継を含むプロ野球中継時にも休止となりました。いずれの場合も、雨天中止時には通常通り放送されましたが、中には当初から休止が決定しているケースもありました。特に、2008年からTBSニュースバードが横浜ベイスターズ主催試合の全試合中継を開始したことにより、春から夏にかけての野球シーズン中は放送休止が増加しました。この中継増加による休止の多さが、2009年3月に番組が終了した背景の一つになった可能性が指摘されています。

番組終了後、再放送枠の一部は『JNN発列島ニュース』が引き継いでいます。また、20時からの関連番組『BUSINESS NAVI』では、『JNNニュースバード』として放送されていた時代のBGMとロゴが、番組終了まで引き続き使用されました。

担当キャスター

『JNNイブニング』のキャスターは、原則としてTBSアナウンサーが日替わりのシフト制で担当していました。そのため、通常はTBSニュースバードに所属するキャスターが出演することはありませんでした。ただし、TBSアナウンサーによる代行が困難な場合には例外もあり、2008年2月1日には当時ニュースバード所属だった曽根純恵キャスターが出演した例があります。また、2009年3月13日のストライキ発生時には、管理職であった鈴木順アナウンサーが単独で代役を務めました。鈴木アナウンサーは通常時も代役を務めることがありました。

興味深い点として、地上波の夕方ニュース番組、特に『イブニング・ファイブ』でニュースナレーターを務めていたTBSアナウンサーが、『JNNイブニング』のキャスターを担当するケースが多く見られました。例えば、向井政生アナウンサーや伊藤隆太アナウンサーなどがこれに該当します。

番組終了時の2009年3月時点でのレギュラーキャスターは以下の通りでした。

月曜日: 升田尚宏、枡田絵理奈
火曜日: 升田尚宏、秋沢淳子
水曜日: 外山惠理、山本匠晃
木曜日: 秋沢淳子、井上貴博
金曜日: 向井政生、外山惠理

気象予報士は、月・火・水曜日を真壁京子氏、木・金曜日を三ヶ尻知子氏が担当しました。

これ以前にも、多くのTBSアナウンサーがキャスターとして出演しています。

過去の主な男性アナウンサー：近藤美矩、伊藤隆太、杉山真也など
過去の主な女性アナウンサー：小笠原保子、小島慶子、竹内香苗、海保知里、高畑百合子、小川知子、岡村仁美、水野真裕美、豊田綾乃、新井麻希、山田愛里、長峰由紀など
過去の主な気象予報士：元井美貴、加藤祐子など

（これらのリストは、東京放送およびTBSテレビ発行の『アナウンサー名鑑』などの資料に基づいています。）