JNN票決ライブ

JNN票決ライブについて

JNN票決ライブは、TBS系列で放送された選挙に関する特別番組であり、1996年までの間に多くの選挙開票速報を提供してきました。この番組は、開票速報の提供に特化しており、他の民放でも見かけるワイドショー形式とは一線を画していました。JNN票決ライブは、選挙特番としてのスタイルを確立し、視聴者にとって信頼できる情報源となりました。

出演者

主な出演者には、筑紫哲也、田丸美寿々、杉尾秀哉が名を連ねており、彼らは企画の進行や解説を担当していました。番組開始当初から木谷（古谷）綱正氏が司会として活躍し、他の多くの放送でも多様なキャスターが選挙の展望を伝えていました。

過去の放送歴

JNN票決ライブは、以下のような開票特別番組を放送してきました：

• - 1971年：JNN開票速報（司会者：古谷綱正）
• - 1972年：JNN選挙速報（司会者：古谷綱正・新堀俊明）
• - 1974年：参院選開票速報（司会者：古谷綱正・新堀俊明）
• - 1976年：衆院選開票速報（多様な司会者）
• - 1977年：参議院選開票特別番組（司会者：古谷綱正・藤林英雄・奈良陽）
• - 1980年：選挙・選挙'80（司会者：鈴木治彦）
• - 1983年：JNN参院選'83およびJNN衆院選'83（司会者：古谷綱正・他）
• - 1986年：選挙・選挙'86（両院選）
• - 1989年：票決'89（参議院選）
• - 1990年以降：筑紫哲也の選挙'93や選挙スタジアム'95など、様々な選挙特番が続きました。
• - 1996年には、「総選挙ライブネット'96」が放送され、最後の主要な選挙特番となりました。

変遷と影響

初期の番組では、民間の通信員を開票所に派遣し、得票状況を報告させる形で情報を集計していました。この方式はコンピュータによる集計が行われていたものの、1996年の衆議院総選挙から新たに導入された「小選挙区比例代表並立制」により、業務が長時間化し、通信員の負担が増え、結果的にこの方式は廃止されました。

JNN票決ライブは、他局が夕方のニュースに合わせてワイドショースタイルの演出を行っていた中で、唯一選挙に焦点を当てた真剣な特番として存在感を発揮しました。視聴者に対する透明性と正確性を重視し、選挙情報を正確に伝えることを目的にしていたため、多くの視聴者の信頼を得ていました。

関連番組

この番組は、その後の選挙特番に大きな影響を与えました。例えば、JNN票決ライブの流れを引き継ぐ形で、1998年から2004年まで放送された「票決!ライブ」や、2005年から始まった「乱!総選挙2005」など、多くの特番が放送されています。

これらの特番は、その存在感を保ちながら、時代や視聴者のニーズに合わせた進化を遂げながら日本の選挙報道において重要な役割を果たしています。

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