新堀俊明

新堀俊明の軌跡と業績

新堀俊明（しんぼり としあき）は、1934年2月17日に東京で生まれ、2018年3月18日に89歳でこの世を去った日本のアナウンサー兼ジャーナリストです。彼はTBSテレビの初期のニュースキャスターとして知られ、日本大学芸術学部の教授としても多くの学生に影響を与えました。

学歴と職業経歴

新堀は早稲田大学第一文学部を卒業し、1959年にTBSにアナウンサーとして入社しました。同期には著名なアナウンサーが多数おり、新堀はその中でも特にニュースおよび報道の分野で活躍しました。彼は1963年から1967年にかけて、報道局でのさまざまな役割を担いながら、政治、経済、国際問題など幅広いテーマを取材しました。特に印象的なのは、ベトナム戦争後のハノイを初めて取材した際の経験です。これは彼が西側ジャーナリストとしての第一歩を踏み出す重要な瞬間でした。

新堀はまた、報道系番組や解説番組にも頻繁に出演し、『JNNニュースデスク』や『サンデーモーニング』ではレギュラーとして注目を浴びました。特に『サンデーモーニング』では初代レギュラーコメンテーターを務め、政治や社会問題に対する鋭い見解を視聴者に提供しました。

ジャーナリズムへの貢献

1966年の第一次世界大戦に関する特集や1974年のドラマ『日本沈没』にも出演するなど、ニュースだけでなく多方面に亘るメディア活動を行っていました。彼のジャーナリストとしての使命感は、視聴者に信頼される記事を提供することに表れています。様々な報道の形を模索し続けた新堀は、日本のメディアにおいて重要な存在となりました。

教育者としての役割

新堀は1992年にTBSを退社した後、日本大学芸術学部の教授として後進の指導を行いました。彼は後に非常勤講師にもなり、メディアの側面から学生たちに実践的な知識を提供しました。ジャーナリズムにおける倫理や技術を教えこむことで、彼は新しい世代のメディアプロフェッショナルに影響を与え続けました。

プライベートと最期

新堀の家族には練り物製造業を営む佃權があり、妻の八重は民俗調査に従事していました。彼は2018年に肺炎のために亡くなり、葬儀は家族葬として執り行われました。この告別式は新堀自身の意向に沿って行われ、彼の功績を偲ぶ場となりました。

主な著作と監修

新堀は著書として『信頼される伝え手めざすアナウンサー』や、遺稿集『白櫻 新堀八重遺稿集』を出版しており、さらに国際問題に関する書籍の監修も手掛けています。

新堀俊明の生涯を振り返ると、彼はジャーナリズムの発展に寄与し、多くの視聴者や学生に影響を与えた人物であることが分かります。その活動は今なお、多くの人々に引き継がれています。

もう一度検索