Jotaスポーツ

Jota Sport：イギリスを代表するスポーツカー・レーシングチーム

Jota Sportは、イギリスを拠点とする由緒あるスポーツカー・レーシングチームです。Jota Group傘下のチームとして、数々の国際レースで輝かしい成績を残しています。正確な発音に則った表記は「ジョタ・スポーツ」であり、「イオタ・スポーツ」という表記は誤りです。同グループにはジョタ航空など、Jotaの名前を持つ企業が複数存在します。

チームの起源と設立

Jota Sportのルーツは、2000年にサム・ヒグネットとジョン・スタックによって設立されたTeam Jotaにあります。最初のマシンは、耐久レース仕様に改造されたホンダ・インテグラでした。創業間もないTeam Jotaは、ニュルブルクリンク24時間レースやスパ・フランコルシャン24時間レースといった過酷なレースに果敢に挑戦しました。

黎明期：挑戦と成長

Team Jotaは、設立当初から積極的にレースに参戦し、経験を積み重ねていきました。2002年には、イギリスのコンストラクターチーム、ピルビーム・レーシング・デザインズを買収。FIAスポーツカー選手権SR2クラスで好成績を収め、チームの成長を加速させました。

ル・マンへの挑戦とLMP1クラス参戦

2004年、Team Jotaはザイテック製レーシングカー、ザイテック・04Sを導入し、ル・マン耐久シリーズに参戦。ジャンニ・コリーニがチームに加わり、LMP1クラスで総合6位という好成績を収めました。翌2005年も同シリーズに参戦し、総合6位を獲得。この年、初めてル・マン24時間レースに挑戦しましたが、残念ながらアクシデントにより完走は果たせませんでした。

多様なレースへの挑戦

2006年には、ル・マン・シリーズとアメリカン・ル・マン・シリーズに参戦。ザイテックのワークスチームとして活躍し、ル・マン24時間レースではクラス5位を獲得しました。この頃から、サイモン・ドゥーランがチームに加わり、Jota Sportのブランドが確立されていきます。

2008年には、ポルシェ・カレラカップ・イギリスに参戦するなど、レース活動の幅を広げました。一方、アメリカン・ル・マン・シリーズにはコルサ・モータースポーツ名義で参戦するなど、複数のプロジェクトを同時進行するようになりました。

ヨーロッパ選手権での活躍

2009年からは、Team Jotaとしての活動を終了し、Jota SportとしてヨーロッパのV de Vスポーツ選手権やイギリス・スピード・シリーズに参戦。リジェ・JS49などのプロトタイプレーシングカーで活躍しました。

2010年にはアストンマーティンの公式パートナーとなり、GT4クラスでスパ・フランコルシャン24時間レースやブリットカー・シルバーストン24時間レースに参戦し、優勝や1-2フィニッシュを達成するなど、その実力を示しました。

LMP2クラスでの躍進

2012年からは、ヨーロピアン・ル・マン・シリーズのLMP2クラスに参戦。ザイテック・Z11SN-ニッサンを駆り、スパで優勝するなど、着実に実績を積み重ねました。

ル・マン制覇とその後

2014年、ついにJota Sportは悲願のル・マン24時間レースLMP2クラス優勝を達成。総合5位という素晴らしい結果を残しました。ヨーロピアン・ル・マン・シリーズでも好成績を収め、クラス2位を獲得しました。

その後も、ギブソン・015Sなどのマシンでヨーロピアン・ル・マン・シリーズやFIA世界耐久選手権に参戦し、数々の表彰台を獲得。G-ドライブ・レーシングやジャッキー・チェン・DCレーシングと提携し、2017年のル・マン24時間レースではLMP2クラスで1-2フィニッシュという偉業を達成しました。

継続的な挑戦

Jota Sportは、常に挑戦を続け、新たな技術や戦略を取り入れながら、世界のトップレベルのレースで戦い続けています。今後、どのような活躍を見せてくれるのか、目が離せません。

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