JR東日本レンタリース

JR東日本レンタリース株式会社は、東日本旅客鉄道株式会社（JR東日本）の連結子会社として、レンタカーおよびカーリース事業を展開する企業です。駅レンタカー事業のパイオニアとして、長年にわたる歴史と実績を誇ります。

1970年6月、日本初の駅レンタカー会社として「駅レンタカーみちのく」が発足したことが、JR東日本レンタリース株式会社の歴史の始まりです。その後、「駅レンタカー信州」、「駅レンタカー関東」、「駅レンタカー日本海」が設立され、1974年にはこれら3社が統合して「駅レンタカー東日本」となり、事業規模を拡大していきました。

1992年3月1日には、「ジェイアール東日本オートリース」と「駅レンタカー上信高原」が合併し、「ジェイアール東日本レンタリース株式会社」として新たなスタートを切りました。そして2017年には、社名を現在の「JR東日本レンタリース」に変更。東京都千代田区神田練塀町に本社を移転し、現在に至ります。

JR東日本レンタリース株式会社は、JR東日本グループを主要顧客とするカーリース事業に加え、一般顧客向けのレンタカー事業も展開しています。特に駅レンタカー事業は、鉄道駅構内や近隣に営業拠点を設置することで、利便性の高いサービスを提供することに注力しています。

創業以来、JR東日本レンタリース株式会社は、数多くの営業拠点を開設・統合・廃止するなど、時代の変化や顧客ニーズに対応した事業運営を行ってきました。東北エリア、関東エリア、甲信越エリアに広がる営業拠点は、地域社会の交通インフラを支える重要な役割を担っています。

2000年3月時点での営業エリアは、東北エリア、上越・甲信越エリア、関東エリアの3つに大別され、それぞれのエリアに複数の営業所がありました。2019年10月現在では、東北エリアには青森県、秋田県、岩手県、宮城県、山形県、福島県の各営業所、関東エリアには東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、栃木県、茨城県、群馬県、静岡県（伊豆）の各営業所、甲信越エリアには新潟県、長野県、山梨県の各営業所が存在しています。それぞれの営業所では、多様な車種を取り揃え、顧客のニーズに合わせたレンタカーサービスを提供しています。

具体的な営業所の開設や閉鎖、名称変更等の歴史を振り返ると、1999年のさくらんぼ東根営業所開業や2000年の四ッ谷営業所閉店、2002年のいわて沼宮内営業所・二戸営業所開業、2003年のひたち野うしく営業所閉鎖など、数多くの変化がありました。また、2004年の仙台空港営業所開業や2005年の伊豆急下田営業所開業、2006年の日光（東武日光）営業所・鬼怒川温泉営業所開業など、サービスエリアの拡大も進めています。2008年には気仙沼営業所や石岡営業所の営業開始、新宿営業所の閉鎖などが行われました。2010年代に入ると、東北地方太平洋沖地震の影響なども受けながら、営業拠点の再編が継続的に行われています。

これらの変遷は、社会情勢や顧客ニーズの変化、そして企業戦略の反映を物語っています。常に変化を柔軟に受け止め、改善を繰り返すことで、JR東日本レンタリース株式会社は、日本のレンタカー・カーリース業界におけるリーディングカンパニーとしての地位を維持し続けています。

2024年1月10日には、簡易株式交換により東日本旅客鉄道の完全子会社となる予定です。これは、JR東日本グループの一員として、より一層強固な連携を築き、持続的な成長を目指すことを意味します。

JR東日本レンタリース株式会社は、これからも地域社会に貢献し、顧客満足度向上に努め、日本の交通インフラを支える存在であり続けるでしょう。

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