JR東日本東北総合サービス

JR東日本東北総合サービス株式会社（LiViT）：東北エリアを支える多角経営企業

JR東日本東北総合サービス株式会社は、JR東日本の完全子会社として、宮城県仙台市に本社を置く企業です。親しみやすい愛称として『LiViT（リビット）』を使用しています。東北エリアにおけるJR東日本の事業を幅広く支え、駅ナカ商業施設の運営から鉄道業務の受託、ホテル運営、さらには地域社会に密着した多様なサービスを提供しています。

発展の歴史：1989年から現在まで

1989年の設立以来、着実に事業を拡大してきました。当初は東北総合サービス株式会社としてスタートし、仙台、古川、郡山といった主要都市に営業所を設置。その後、旅行業や葬祭業、広告代理店業といった事業領域を次々と拡大し、事業基盤を強化しました。

1990年代後半から2000年代にかけては、資本金の増資を繰り返し、事業拡大のための投資を着実に進めています。この間、介護サービス事業への進出や、仙台駅周辺の商業施設「Dila仙台」や「ピボット」の運営開始など、地域社会に貢献する事業を展開し始めました。また、仙台研修センターの移転や、駅ビル「エスポート」の管理運営開始など、社内体制の整備と事業の多角化を同時進行させていました。

2010年代に入ると、JR東日本グループの再編に伴い、2013年に現在の社名に変更されました。さらに、ジャスターおよびジェイアールアトリスを吸収合併し、事業規模を拡大しました。仙台駅周辺の再開発事業にも積極的に参画し、仙台駅ステーションルネッサンスのグランドオープンや「tekuteながまち」の開業などに貢献しました。近年は、JRE POINTの導入やLiViTロゴ入りのカード発行など、顧客利便性の向上にも取り組んでいます。

2021年には、事業拠点の再編や集約を行い、効率的な運営体制の構築にも注力しています。

多様な事業内容：駅業務から地域貢献まで

JR東日本東北総合サービスの事業内容は多岐にわたります。まず、JR東日本の東北エリアの駅業務を幅広く受託しています。これは、改札業務や案内業務、清掃業務など、駅の円滑な運営に不可欠な業務です。さらに、駅ナカ商業施設の運営も重要な事業の一つです。仙台駅周辺を中心に、多数の商業施設を運営し、地域経済の活性化に貢献しています。

そのほかにも、ホテル運営、福祉介護サービス、月極駐車場の運営など、地域社会に密着した多様なサービスを提供しています。これらの事業を通じて、地域住民の生活の質向上に貢献する姿勢が見られます。

組織体制と受託駅

JR東日本東北総合サービスは、本社に加え、盛岡支店、秋田支店、仙台支店などを設置し、東北エリアを網羅しています。それぞれの支店で、複数のブロックに分け、それぞれのブロックに管理職であるブロック長を配置する徹底した管理体制を敷いています。

受託駅一覧は、郡山ブロック、喜多方ブロック、福島ブロック、白石ブロック、仙台南ブロック、長町ブロック、北仙台ブロック、塩釜ブロック、仙石ブロック、本塩釜ブロック、小牛田ブロック、鳴子温泉ブロック、石巻ブロック、山形南ブロック、山形北ブロック、一ノ関ブロック、水沢ブロック、花巻ブロック、遠野ブロック、矢幅ブロック、雫石ブロック、本八戸ブロック、大湊ブロック、新青森ブロック、県南統括ブロック、県南幹線ブロック、県南奥羽ブロック、中央統括ブロック、中央ブロック、男鹿南秋ブロック、県北統括ブロック、県北ブロック、能代ブロック、津軽統括ブロック、津軽奥羽ブロック、津軽五能ブロックなど、東北エリアの多くの駅をカバーしています。各ブロックには、ブロック長や駅務責任者が配置され、それぞれの駅の状況に合わせて柔軟に対応できる体制が整っています。

未来への展望

JR東日本東北総合サービスは、今後もJR東日本グループの一員として、東北エリアの地域活性化に貢献していくでしょう。駅業務の効率化、商業施設の活性化、新しいサービスの開発など、さまざまな課題に取り組みながら、更なる発展を遂げていくことが期待されます。

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