JR貨物19A形コンテナ

JR貨物19A形コンテナ

JR貨物19A形コンテナは、日本貨物鉄道（JR貨物）が1992年（平成4年）から1994年（平成6年）にかけて1,001個を導入した12フィート有蓋コンテナです。

構造

このコンテナは両側扉二方開き構造を採用しており、外法寸法は高さ2,500mm、幅2,500mm、長さ3,715mmとなっています。特筆すべきは、その全幅が従来の2,438mmから2,500mmへと拡大された点です。これにより、内容積は19.0立方メートルに達し、20A形コンテナが登場するまでは、鉄道用12フィートコンテナの中で最大の容量を誇っていました。最大積載量は5トンです。

塗装は当初、18D形コンテナと同様のブルー一色で、その独特な外観が目を引きました。しかし、量産化以降は外観が一新され、上部が赤紫色（JRFレッド）、下部が黒のツートンカラーとなり、白でJRFのロゴが配されるようになりました。

このコンテナの最大の特徴はその幅広さですが、これがトラック積載時に問題を引き起こし、量産型は1,000個で製造終了となりました。

全コンテナは、東急大阪製作所によって製造されました。

現状

2007年（平成19年）以降、環境保護を目的としたエコレールマークのシールが順次貼り付けられました。

しかし、2008年（平成20年）以降、より新しい19D形コンテナへの置き換えが進み、2013年（平成25年）には全ての19A形コンテナが運用を終え、全廃となりました。

参考文献

貨車技術発達史編纂委員会（編著）『日本の貨車 技術発達史 明治5（1872）年〜平成16（2004）年』社団法人日本鉄道車輌工業会、2008年3月。全国書誌番号:21465967。

関連項目

JR貨物のコンテナ形式

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