立方メートル

立方メートル (cubic metre)

立方メートル（りっぽうメートル、英：cubic metre）は、体積の標準単位として国際単位系 (SI) において位置付けられています。これは、辺の長さが1メートルの立方体の体積に相当し、その記号は「m³」と表されます。「米」と書いて立方米とも呼ばれるこの単位は、土木、建築、機械など幅広い分野で利用されています。

単位の由来と表記

国際的には「cubic metre」と記述されますが、日本語では「立方米」、「立米（りゅうべい）」、「リューベ」といった表記も用いられます。加えて、ガスの容積や物流の文脈では、CBMやm³といった略称が一般的に用いられます。一過性に用いられる「ステール（stère）」という単位も存在しますが、日本の計量法ではこの単位の使用は認められていません。

単位記号と記述

立方メートルの記号「m³」は、上付き文字の3を用いて表されますが、大文字の「M」を用いることは不適切です。これにより、SIの接頭語「メガ」と区別される必要があります。場合によっては「m3」と書かれることもありますが、これは正式な表記法ではありません。

換算関係

立方メートルは、さまざまな単位と換算可能です。例えば、1立方メートルは以下の通りに変換されます：

• - 1,000,000 cm³
• - 1,000 L（リットル）
• - 約35.3 ft³（立方フィート）
• - 約1.31 yd³（立方ヤード）

これらの換算は、異なる分野の測定や実務での活用に役立ちます。

単位拡張

立方メートルを基にした倍数単位は、実際には「メートル」に対して接頭辞を付ける形式を採ります。例えば、立方デシメートル（dm³）は1 Lと等しく、立方センチ[[メートル]]（cm³）は1 mLと同等です。このように、既存の体積単位を拡張して計算することができます。

水との関連性

1875年のメートル条約で、1立方メートルの水の質量を1,000 kgとする定義がなされましたが、その後の再定義により、水の質量はわずかに変わりました。現在、体積1 m³の水の質量は約999.97495 kgとされています。

非SI単位のリットル

リットルは非SI単位ではあるものの、SI併用単位とみなされています。1964年以降、1 m³と1,000 Lは同一とされていますが、かつては異なる定義が存在し、徐々に整備されました。

ステールの歴史

かつて薪の計量に使われていたステールは、1立方メートルに等しい単位です。しかし、国際的に立方メートルに従来の使用が推奨されるようになり、日本では取引や証明の場での使用が禁止されています。今日でも一部の国では使用されていますが、世界的には立方メートルが優先されます。

ガスの容積

標準状態におけるガスの容積は「Nm³」という表記が一般的です。これは、0°C（273.15 K）および標準圧力下での体積を示しています。このように、立方メートルは多くの分野で必要不可欠な単位として広く使用されています。

まとめ

立方メートルは、計量法および国際単位系による重要な体積の単位です。その明確な定義は、科学、工業、貿易など多様な領域での使用を支えています。

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