JR貨物U17A形コンテナ

U17A形コンテナについて

U17A形コンテナは、日本貨物鉄道（JR貨物）が輸送用として採用した、12フィートの私有有蓋コンテナです。このコンテナは、そのバリエーションと構造により特定の輸送ニーズに応えるために開発されました。形式名に含まれる「17」という数字は、コンテナの容積を反映しており、その大きさは約17立方メートルです。具体的には、内容積は16.5立方メートルから17.4立方メートルの範囲にあるものを指します。また、末尾に付く「A」というアルファベットは、コンテナの主な使用目的が「普通品の輸送」であることを示す記号です。

番台ごとの概要

U17A形コンテナは、各番台ごとに異なる仕様があり、具体的には次のような特徴があります。

0番台

0番台のコンテナは、熊本県の養殖漁業協同組合が所有しており、旧東急車輌製造によるものです。この型のコンテナは、総重量6.7トンを持ち、内部には2つの小型生けすが設置されています。さらに、内部には付属のバッテリーを動力とするポンプや循環器が搭載されており、主に320尾から400尾のさくら鯛を活魚として輸送するために使用されてきました。このコンテナは通常の活魚コンテナとは異なり、特別な仕様を示す末尾アルファベットはなく、普通品を示す「A」が付与されています。

9・10番台

9番台と10番台は、山下水産が所有し、こちらも東急車輌製造によるものです。構造は0番台と同様ですが、塗装が異なります。これらのコンテナも鯛を輸送するために使用されています。

11・12番台

11番台と12番台は、日本通運が所有し、こちらも東急車輌製造によるものです。このコンテナの用途は日韓航送用であり、総重量は6.3トンです。規格や設計は0番台と似た特性を持っています。

13番台

13番台のコンテナは所有者が不明ですが、仕様は他の番台に準じていると考えられます。

14〜19番台

14番から19番までの6個のコンテナは、日本通運が所有し、これも東急車輌製造のものです。日韓航送用として、総重量6.3トンの特性を持っています。これらは、輸送における安定性と効率性を重視して設計されています。

参考文献

本記事に関する詳細は、貨車技術発達史編纂委員会による『日本の貨車 技術発達史 明治5（1872）年〜平成16（2004）年』をご参照ください。この出版物は、日本の貨物および貨車の進化に関する貴重な情報を提供しており、辞書としての価値が高いです。

関連項目

U17A形コンテナは、JR貨物のコンテナ形式の中でも特に重要な位置を占めています。その他のコンテナ形式についての情報も合わせて調査することで、より包括的な理解が得られるでしょう。

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