JR貨物UR17A形コンテナ

UR17A形コンテナの概要

UR17A形コンテナは、日本貨物鉄道（JR貨物）で使用される私有の冷蔵コンテナです。このコンテナは、全長12フィート（約3.66メートル）のサイズで、内容積は16.5から17.4m3の範囲内に収まるよう設計されています。コンテナの名称の「17」はその内容積を示しており、形式名の末尾にある「A」は、主に普通品の輸送に用いられることを示しています。

特徴と設計

UR17A形コンテナは、特に冷蔵輸送に適した高い断熱性能を持っています。これは、真空断熱パネルを採用しているためで、輸送中の温度管理が厳格に行われます。このコンテナは、「SUPER UR」という愛称でも知られており、冷凍コンテナとして従来のUF15A形やUF16A形を置き換え、効率的な冷蔵輸送を可能にしています。

番台分けと所有者

UR17A形コンテナは、0番台、500番台、2500番台、70000番台の4つの番台に分かれています。以下に、それぞれの特徴を示します。

0番台

• - 日本石油輸送が所有し、主に2から10番のコンテナは函館運送が保有しています。
• - 総重量は6.7tとなっています。

500番台

• - 日本石油輸送が所有しており、501から2500番までが含まれています。
• - 総重量は6.8tです。

2500番台

• - 函館運送が所有している2501から2510番までがあり、扉は片妻開きです。総重量は6.8tです。

70000番台

• - 70001から70250番までが日本石油輸送の所有となっています。
• - 特徴として、全高は2,500mm、全長は3,715mm、全幅は2,490mmであり、荷重は4.7t、自重は2.2tです。扉位置はL字二方開きの設計です。
• - この番台では、強化された断熱性能により、低温輸送が必要な商品の取り扱いも可能です。

メディセオの所有

• - 70251から70255番はメディセオが所有。色分けされた扉のデザインが特徴で、70251から70253は赤、70254と70255は青の仕上げになっています。
• - 2022年7月から運用され、低温状態を120時間以上保持する「va-Q-proof（バキュプルーフ）」技術が導入されており、医薬品などの輸送にも対応しています。

結論

UR17A形コンテナは、様々な輸送ニーズに応えるために設計されており、高い断熱性能と耐久性を併せ持つ冷蔵コンテナとして重要な役割を果たしています。今後の輸送分野において、その重要性はますます増すことでしょう。

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